The Podcast Blog

こんにちは、グローバルチームのキンガです。

ポッドキャストは、欧米において新たなオーディオメディアとして注目され、人気も急速に上昇しています。他方、日本ではなかなか同じような人気が出ない状況が続いています。
なぜ日本では人気がないのか、という質問に対してはっきりとした答えが見つかりません。
そこで、名探偵の気分になって、いくつかの説や可能性についてブレインストーミング形式で考えてみたいと思います。

 

説その1:雑音に関する意識の違い?

確かにこのような説を読んだことがあります。
外国人の場合、電車に乗っている時やお散歩のとき、仕事をしている時などずっとイヤホンをしている人が多い印象があります。
これは、周りから聞こえてくる雑音と何も音がない沈黙を防ぐためでもあると考えられます。そうすることで、自分だけの世界に入って、リラックスすることも、逆に集中することもできるようになるのです。

しかし最近は、音楽だけでなく、ポッドキャストも同じ役割を担っているようです。忙しい生活の中で好きな時に、どこでも聴けるエンターテイメントとして、日常生活の邪魔にならずに楽しめるからです。

ただし、個人個人を見ると、イヤホンをしている多くの外国人たちと同じように、周りからの雑音を嫌う日本人もいれば、全くイヤホンをしない外国人もいます。
そのため、この説で述べているようなことが主な原因になっているとは考えにくいです。

それでは、他に考えられるのは何でしょう。

 

説その2:オーディオメディアに対する意識の違い?

この説の元になっているのはオーディオブックに関するデータです。
オーディオブックもやはり海外での人気の方が圧倒的に大きい状況です。
車の中、電車などで移動する時や運動する時など、好きな本を楽しみたくても、目でテキストを追うことが不可能な時はオーディオに任せられるので、印刷された本と全く同じ内容を気軽に楽しむことができます。

しかし、多くの人々にとって、読まずに聴くだけという行為にはまだ抵抗があるようです。全く同じ内容なのに、本を読んだ方が「意識高い系の行動」だとされているように思えます。
もちろん、読書を否定するつもりはありませんが、海外ではオーディオメディアに関する意識が徐々に変わってきています。
本を読む時間がなく、運動もしないといけないので、ジョギングしながらオーディオブックを聴く人が増えてきました。また、静かに読むより、誰かの声を聴きながら楽しむのが好きだという人も増えています。

オーディオブックのような新たな形のオーディオメディアが台頭する一方、日本で人気のあるメディアの一つとして挙げられるのがラジオ番組です。最近はインターネットでラジオを聴くことも増えつつあります。
ポッドキャストはオーディオブックよりもラジオ番組に近いので、ネット上のラジオ番組と同じように人気が出ても不思議ではありません。
にもかかわらず、ポッドキャストの人気が上がらないもう一つの重要な原因として考えられることがあります。それは……

 

ポッドキャストに対する日本人の認知度がまだ低いのではないか。

 

ということです。

ポッドキャストという言葉自体を初めて耳にする人も少なくないでしょう。ポッドキャストについての詳しい説明は前回の投稿【今更ですが…ポッドキャスト(PODCAST)とは?】で読めるので、まだ読んでない方は是非チェックしてみてください。

現在、欧米におけるポッドキャストの人気が高いため、英語のポッドキャストが圧倒的に多くなっています。そのため、これらを聞くだけで英語の勉強になるというメリットがあります。
とはいえ、英語はまだうまく聞き取れないので、テキストや日本語字幕なしで聴くのはやはり不安だという方も大勢いると思います。
そこで私から強調したいのは日本語のポッドキャストの存在です。英語のポッドキャストが圧倒的多数を占めるのは確かですが、日本語や他の外国語のものも少なくないので、検索すれば簡単に見つけられるはずです。
ですので、やはりラジオ番組と同じように誰でも気軽に楽しめます。

 

また、「外国語の勉強にはなっても、内容はつまらないのではないか?」という方もいらっしゃるかもしれませんが、このような心配は全く必要ありません。
ポッドキャストのジャンルやテーマは本や映画と同様か、それ以上に豊富なので、自分の趣味にあった内容が選べます。

興味があるポッドキャストのジャンル

アメリカで行われた「あなたはどのポッドキャストジャンルに興味がありますか?」という質問に対する回答の割合
(出典:The Infinite Dial 2019

 

まずは映画や本と同じカテゴリーで考えてみましょう。
恋愛系の作品をはじめ、ヒューマンドラマ、コメディー、ファンタジー、サスペンスやホラー等、各ジャンルに当たる内容が見つけられます。
更に、本や映画に関するポッドキャストもあるので、お気に入りの作品に関する評論家の意見や面白いファクトなどを聴くこともできます。
もし同じ本や映画を一緒に楽しんでくれる友人がいなくても、その作品について話してくれるポッドキャストのホストさんがいるので、誰かと共感できるような楽しみ方を再現できます。

 

また、低予算で制作できるポッドキャストというメディアだからこそ、予算や話の長さを気にせず好きな話ができるので、映画や本になっていないようなテーマもたくさんあります。
そして、専門性の高いテーマも、ポッドキャストだからこそ紹介が可能になる内容が多いです。
音楽や歴史、スポーツ、グルメ、テクノロジー、釣りなど、様々な趣味について深く語っているポッドキャストが多く存在していて、検索さえすれば簡単に見つけられるはずです。
さらに、大忙しなあなたでもポッドキャストを通じて、簡単に最新ニュースをチェックすることもできるので、非常に便利なメディアです。

アメリカで人気のポッドキャストのジャンル

アメリカで行われた質問に対する回答。①各ジャンルごとのポッドキャストファンがいる世帯数、②そんなに熱心ではない程度のファンがいる世帯数、③とても熱心なファンがいる世帯数、④すべてのファンのうち、熱心なファンの割合。単位は①~③はmillion(例:61.1の場合は6110万)、④は%。
(出典:Marketing Charts

 

ポッドキャスト内容の形式

ポッドキャスト内容のよくある形式として、以下の4つが挙げられます。

一つ目はインタビュー形式です。
ポッドキャストではホスト以外にゲストが登場するパターンがよくあります。
たいてい、テーマに詳しい人がゲストとして呼ばれますが、一般的に名前が知られているような有名人が登場することもあります。

二つ目の形式は複数のホスト同士の会話形式です。
ゲストを呼んでのインタビューと違って、一方的に質問をするだけでなく、複数のレギュラーホストによる自然な会話の流れという形でテーマの紹介が進んでいきます。

三つ目の形式は教育的なポッドキャストです。
上記のようなカジュアルな会話によって進む形式とは異なり、トーンがよりシリアスで、テーマについて正しく理解してもらうのがメインの目的になっています。

最後の形式は欧米で最も人気のある「本当にあった話」です。いわゆる「トゥルー・クライム」というジャンルのほとんどはそれに当たります。
この形式は、あるストーリーをシェアするという形で、コメディーやホラーなど、他のジャンルにもよく使われています。

簡単な分類になりますが、これで好きなジャンルだけでなく、自分にとって最も聞きやすいスタイルからもポッドキャストが選べます。

 

ここまでポッドキャスト名探偵の説明を読んでもらいましたが、あなたにも日本におけるポッドキャストの人気の低さの原因としてほかに浮かぶ説があるでしょうか?
そして、ポッドキャストに関する知識が増えたことでポッドキャストに興味を持っていただけたでしょうか?
もし興味を持っていただけたのであれば、今すぐ自分の趣味に合うような内容を検索してみることを強くお勧めします。