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自主活動休暇:デザインあ展neoで見つけた英語表記

EXJカルチャー
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K. Takeuchi

なかなか休日だと予約がとれない大人気の展示、「デザインあ展neo」に、自主活動休暇を利用していかせていただきました。

※ネタバレを含みますので、これから行く予定!という方は、鑑賞後にご覧になることをおすすめします。

デザインあ展neoとは、NHK Eテレで放送している「デザインあneo」のコンセプトを体験できる展覧会です(公式サイトより)。恥ずかしながら番組自体を観たことはないのですが、毎年話題になっているので、いつか行ってみたいな~というミーハーな気持ちで足を運びました。

今年のテーマは、行為(動詞)ということで、(撮り忘れてしまいましたが)会場である虎ノ門ヒルズ周辺から、上を「見上げる」、エスカレーターを「のぼる」といったような、その場での動きを表す言葉があちらこちらに見られ、入場前からワクワク感が醸成されています。

design A
entrance
入口に、巨大な「あ」が。みなさん立ち止まっています。

入場すると、早速モノの周りに関連する動詞が書かれた展示が。それぞれ誰が触るでもなく自動で(機械で)動いているものもあり、ふしぎな感覚で見入ってしまいます。また1つのモノに対してこんなにも動作があったとは!と改めて驚かされたり、「あ~、たしかにこれもだね」といった忘れがちな動詞まで細かく作られており、この場だけでも学びが多かったです。

tsumiki
積み木の「もたれる」は思いつかなかった!また、右にあるスプレーはonにするかoffにするか「えらぶ」と書いてあり、たしかに選んでいるわ・・・と改めて気づかされました。

少し進むと、日常的に行う動作である「あるく」を完成させる展示がありました。複数の小さなスペースに区切られた中で、指定されたポーズを撮ります。すると・・

picture
screen

このように、大きくスクリーンに映し出され、他の方が撮影した写真がパラパラ漫画のように映し出されることで、みんな歩いているように見えます。何気ない「あるく」という動作に意識を向ける面白い展示でした。

展示は体験できるものが多く、各スポットには列ができていました。子どもたちも楽しく学んでいる様子がほほえましく、大人も子どもも一緒に遊んで学べる展示という印象が強かったです。

さて、中でも印象的だったのは・・・・こちら!!!

onomatope1
onomatope2

この展示は、おにぎりやおでんなど、食べ物にあう食感を表すオノマトペのピースをみつけて好きなようにはめる積み木のコーナーですが、、、恐ろしいと思ったのは、この英訳。日本語でも説明に困る、それぞれの微妙なニュアンスの違いを、全て英語で表現しているのです。1単語で表現できるものもあれば、&を使って表現しているものも。

読んで知らない英単語もたくさんありますが、例えば

「もさ」は”Fluffy&dry”

「もそ」は”Dry&crumbly”

を読むと、なるほど・・・確かに。と思わされます。なんとなく使っているオノマトペを明確に定義しなおしていただいているような感覚になりました。(普段弊社のライター・エディターの方が作成している解説文も、このようになんとなくふわっとしたものに輪郭をもたせて説明しているので、なんとなく通じるものがありました。それにしても、大変なお仕事だったろうな・・)

気になって、どなたがどのように?を調べたところ、オノマトペの翻訳をされたのはNHK財団で翻訳を手掛けられてきたマイケル・プラストウさんという方でした。気になる方は記事をご参照ください。https://www.steranet.jp/articles/86899

ミーハーな気持ちで言ったデザインあneo展、楽しく学べて大変よい経験となりました。ここに書ききれないほどのたくさんの体験型展示があり、見どころたっぷりです。10月13日まで会期が延長されているので、ご興味ある方は是非!