2023 自主活動休暇 3年ぶりにイギリスへ帰国
EXJカルチャー皆さん、こんにちは。エクスポートジャパンのコンテンツ事業部 ライティングチームの山田です。私は2017年1月に来日したイギリス人です。最後に帰国したのがコロナの直前で、それ以来家族や親友などと会うことができていませんでしたが、今年の5月に、有給休暇と自主活動休暇を併せて、2週間イギリスに滞在して、家族や親友と再会しました。今回の記事はその経験についてとなります。ご興味ありましたら、ぜひ読んでください!
家族との再会
帰国期間:5月5日~5月20日
宿泊先:ロンドン→オックスフォード→リンカン→ノッティンガム→マンチェスター→ウスター→ロンドン
自主活動休暇をいただいたのは8日でした。その日、父方の祖父母の家族を訪ねました。
私はわりと国際的な家族に生まれました。現在では家族全員の国籍が10ヶ国以上あって、英語が第1言語の人が少なく、第2や第3言語が話せる人が多いです。このような大家族はおそらく日本には少ないと思います。実際に、イギリスでも普通とは言えないかもしれません。
祖父はイタリアで生まれて、11歳のとき家族と一緒に(父、母、兄2人と姉4人)イギリスへ引っ越してきました。祖母の両親はジャマイカからイギリスへ引っ越してきて、2年後に祖母がノッティンガム(ミッドランド東部)に生まれました。祖父母の家族はずっとこの辺に住んでいます。
子供の頃は良くジャマイカ人の親戚とご飯を食べたり海へ行ったり、一緒に遊んだりしましたが、大きくなっていくと離れていきましたので、2005年から全然会っていません。しかし、8日に久々に会って、色々話したり笑ったりして、また仲良くしてくれたというか、当たり前のように私を歓迎してくれました。やはり家族は特別な存在だなと感動しました。
また、イタリア側で唯一同世代で、血のつながっているいとこと再会できてすごく嬉しかったです。初めて会ったのが私が8歳の時で彼はまだ赤ん坊でした。それ以来、会う機会がなかったのですが、今の彼は16歳で背丈が180cmを超えて、ムキムキになっていて、私はショックを受けました。彼の母はデンマークに住む中国人なので、彼はデンマークで育てられました。そして彼の父(私の叔父さんで、イタリア人とジャマイカ人のハーフ)は10年前からドイツに住んでいるため、家族の誰も会っていませんでしたが、彼の息子と私の帰国に合わせて、叔父さんも帰国してくれました。
長年連絡を取らず離れ離れになっても、再会してみると不思議です。当然、皆も自分も変わっています。特に最後に会ったときにまだ子供だった人たちは。最後、私は8歳ぐらいだったので多くの親戚のことはほとんど覚えていません。しかし、また会うと不思議なことに、その人たちとすぐに親しくなれます。なんとなく、「いま私の周りにいるみんなって私の家族だ」とスッとわかってしまいます。
国際的で大きい家族で、英語が第2か第3言語の人が多くて、集まると大変なことは多々ありますが、皆家族思いでいい人たちだったので心が温かくなりました。今回、夫は一緒にイギリスへ行けませんでしたが、皆に夫のことを聞かれて、今度は必ず連れてきなさいと言われました。育てられた国、お肌の色、国籍、話す言語、宗教など、それら全く関係なく、うちの家訓はシンプルに「家族は家族だ」なのです。この家族に生まれてきてラッキーだと思います。そして、自主活動休暇の制度をこのために利用できて、良かったです。(あと、私の親戚はどちらかというと猫派なので、猫ちゃんとたくさん遊べて癒されました。)
リバースカルチャーショックについて
久々に帰国して、忘れていたことが多かったり、色々変わったりしていたので、リバースカルチャーショック的なことを経験しました。一番ショックを受けたことを以下にまとめています。
運転、高速、信号無視
運転が荒いです。高速の車線を本当に数秒ごとに変える運転手が多すぎます。それが原因で事故が起き、渋滞が始まって、皆が腹を立てて運転がさらに荒くなります。また、車のナビの設定上、自分の位置を他の車に示すために絵文字を設定できます。意味不明で、絶対に要らないですね。さらに、都市部でも歩行者は信号を完全に無視するため、非常に怖いです。イギリスで運転したくないです。
(車を運転していない)人の優しさ
人は声をかけてくれます。レストランでお勘定をしているとき、店員さんに洋服を褒められたり、コンビニで「気を付けてお帰りください」や「素晴らしい一日を~」と挨拶されたり、ちょっと体調不良になったときに駅員さんにお水を買っていただいたりして、人はすごく優しいなと思いました。
人の大きさ
私は背丈が約161cmで細めのほうで、日本人とあまり変わりませんが、イギリスでは私は小さいほうです。それを忘れてしまって、特にマンチェスター市やロンドン市に行ったときに背の高い人が多くて、びっくりしました。男性たちはもちろん背が高いのですが(私の幼馴染も私の母の婚約者は二人とも200cm超えています)、女性たちもわりと背が高く、私は小さく感じました。日本人は本当に小柄だなと思いました。(笑)
リバースカルチャーショックは以上です!来日して7年目で、3年以上帰国できていなかったので、日本の生活にかなり慣れてきてしまったと感じました。将来、夫と一緒にイギリスに引っ越してそこで生活することになったら、色々不便に感じたり、違和感があったりするでしょうね。でも、慣れてくるとイギリスは良いところだと改めて感じました。
イギリスで見たことややったこと
最後に、他に行ったところや見たことを紹介します。
5月6日、チャールズ3世の戴冠式
テレビで少しだけ見ました。今回の戴冠式は色々な意味で歴史的であったと思います。例えば、軍隊の人が多かったのですが、今回は多分初めて女性の軍人が参加できて、しかも女性の指揮官もいました。それはすごいですね。
食事の一人前の分量
写真だと少しわかりにくいですが、左上のフレンチトーストは合計1600カロリーぐらいあるらしいです。私は下のフレンチトーストに挑戦しましたが、マスカルポーネチーズとジャムをとって、一枚だけ食べきれました。(残りの一枚を親友に食べてもらいました。彼はマラソンとトライアスロン選手なので、余裕で食べられました。)ピザのほうは、直径25cm~30cm程ありました。こちらも、完食できず親友に食べてもらいました。(汗)
イギリスを訪れる方、外食のときは3人前の分量を食べる覚悟で行ってください!
マンチェスター市
11日から12日に、親友とマンチェスター市へ行きました。私の親友は3年間マンチェスター大学の医学部にいたため、マンチェスター市に詳しくて、たくさんのところを案内してくれました。マンチェスター大学のメインキャンパスと隣の公園でお散歩したり、キャンパス内の本屋で本を買ったり、カフェで独特のエスプレッソを飲んだりしました。見ることもやることもたくさんあって、楽しいです。
そして、マンチェスター大学とつながっているとても有名な図書館、The John Rylands Library、にも行きました。John Ryland氏の未亡人が創立した、世界的に有名な図書館です。建物自体は1899年に建築されていましたので、そんなに古くないですが、貴重な古典籍がたくさん所蔵されていいて、Rylands夫人が自分一人でこれほどの古典箱を手に入れたことは驚異的です。また、大学生たちはここで勉強します。私は毎日ここで勉強したいです・・・
以上、自主活動休暇のリポートでした。ご覧いただき、ありがとうございました。マンチェスターも含めて、イギリスにはたくさんの綺麗な場所がありますので、機会があればぜひ行ってみてください!