お問い合わせ
image

医薬品QRコードのデファクト化にむけて インドの動き

アクセシブルコード
profile

F. Izumi

インド最新情報

2023年5月10日、インドのデリー高等裁判所が、視覚障がいがある人の為に、全ての医薬品や食品にQRコードの貼付を政府が立法化するように求める動きがありました。

QRコードを採用することで、医薬品や食品に関する必要なテキスト情報へのアクセスだけでなく、音声による情報提供を求めるものです。

それにより、投薬ミス、誤った投与量、意図しない薬物相互作用や副作用を減らし、増大する偽造医薬品や規格外医薬品の脅威に対抗することで、視覚障がい者に対する医薬品の品質、有効性そして安全性を確保することができると述べています。

この動きの背景には、新型コロナウイルス感染症のパンデミックのさなか偽造医薬品の増加の一方で、アクセスできる情報の不足により、視覚障がい者が困難にさらされたことが大きな後押しとなったとされています。

台湾におけるQRコードの実用化

台湾では防疫措置による実名登録制の実施により、QR コードをスキャンすることが人々の日常生活の一部になりました。

最近では薬局やドラッグストアで医薬品を購入する際、QRコードがパッケージに記載されていることを目にします。

台湾では、医薬品の品質、安全性、有効性を厳しく管理するとともに、外箱の表示についても厳格な規制を行っており、 OTC医薬品の外箱にQR コードを表記する方針は、視覚障がい者のニーズに応えるだけでなく、小さな文字を読むことが困難な高齢者にとっても医薬品情報を入手する有益な手段となっています。

しかし、「QR コードの場所をどうやって知ることができるのか?」という課題は未だ残っているようです。

台湾医薬品パッケージに添付されているQRコード
台湾医薬品パッケージに添付されているQRコード

展望

視覚障がいがある人にとって、主体的に情報にアクセスできる「情報のバリアフリー化」こそが本当の意味での実用化ではないでしょうか。

弊社がご提供する「アクセシブルコード」は、まさにそんな世界の実現を可能にすることができるサービスだと考えています。アクセシブルコードは触覚認知ができ、多言語+音声対応が可能なユニバーサルQRコードです。

医薬品をはじめ、アクセシブルコードをつけた製品を世界中で増やしていくことで、視覚障がい者が得られる情報量を世界中に増やしていくことを目指し、企業様やメーカー様、団体様などへの採用を推進していきます。