観光庁 多言語解説整備支援事業

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Export Japan

2021年08月12日
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概要

地域観光資源の多言語解説整備支援事業icon link

エクスポート・ジャパンでは、2018年度より本事業に参画し2021年度で4年目を迎えます。英語のネイティブライターや編集者と共に、訪日外国人に分かりやすい自然な英語の解説文を手掛けております。

観光庁多言語事業とは

観光庁では、訪日外国人旅行者の滞在満足度向上を目的に、2018年度より「地域観光資源の多言語解説整備支援事業」に取り組んでいます。

英語のネイティブライターなどの専門人材を地域に派遣して、外国人目線を盛り込んだ解説文を作成しています。外国人旅行者にとって分かりやすく、地域の観光ストーリーを伝える魅力的な解説文を整備しています。

PDF 「How To 多言語解説文整備」icon link

動画「【委員メッセージ】魅力的な多言語解説文整備の作り方のアドバイス|観光庁」(YouTube)icon link


What We Did

・ネイティブのライター、編集者による現地取材
・外国人目線を取り入れた「解説文の方向性」の作成(地域にご相談のもと)
・ネイティブによる英語のライティング・編集・修正

背景

これまでの解説文は日本語をそのまま直訳した翻訳が主流でしたが、外国人にとって「難しすぎて理解できない」「知りたいことが解説されていない」など、その価値や地域の魅力を十分に伝えることができていませんでした。

例えば、

◎豊臣秀吉とは誰?(どんな人?いつの時代の人?)
◎江戸時代っていつ頃?
◎東京ドームの広さってどれくらい?
◎日本独特の自然・地形はどのように形成されたの?etc…

など、日本人にとって馴染みがあっても、外国人には分からずなかなかピンと来ません。

本事業の目的は、予備知識のない外国人旅行者に歴史・文化・宗教の背景を丁寧に伝えることで、理解して楽しんでもらうことです。1日も長く日本に滞在してもらうことで、飲食・宿泊など経済波及効果を大きくすることが期待されます。そして、日本での体験を口コミで伝えてもらい、新たな観光客に来てもらう好循環を生むことも狙いです。

01

フェーズ1

ネイティブのライター、編集者による現地取材

取材はとても大切な情報源です。資料や文献だけではなく、現地での実体験を通して、より分かりやすい解説文に繋げていきます。
「分かりやすい」といっても、国や人、その人の目的によって異なりますので、ネイティブのライター自身が外国人旅行者の目線に立ちながら、「どんなところが魅力なのか。どんな内容を紹介したらよいか。」を吟味しながら取材します。

02

フェーズ2

外国人目線を取り入れた「解説文の方向性」の作成
(協議会様とご相談のもと)

取材後、解説文の方向性を決めます。取材で得た膨大な情報の中から、外国人が興味・関心を持つと思われる情報に絞り、おおよそのワード数を決定していきます。

媒体先にあわせて最適なワード数も異なります。

◎看板
読み手が飽きないように250ワード以内に。

◎Webサイト・パンフレット
より詳しい情報を知りたい外国人のために、250~500ワード、またはそれ以上など、読み手の「なぜ?」を紐解いていけるようなライティングに心がけます。

観光庁発行の「How To 多言語解説文整備」p11をご参照ください。
How To 多言語解説文整備(PDF)icon link

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フェーズ3

ネイティブによる英語のライティング・編集・事実確認による修正

①ライターがベースとなる文章を作成し、編集者がその文章を整えていきます。
②英語を日本語に展開し「事実に誤認がないか」専門家による監修や、地域による確認を入れて内容をチェックします。
③事実に誤認があれば、編集者が修正します。
④さらに別のネイティブによる校正・校閲の後、最終チェックを経て納品となります。

担当した代表的な地域例

◎文化財:日光社寺、大阪城、東大寺、永平寺、他
◎自然:大山隠岐国立公園、上信越高原国立公園 、白神山地、他
◎観光:有田焼、秩父三十四所観音霊場、伏見酒&和食、他

04

最後に

まとめ

この事業の難しさはなんと言っても「外国人の目線に立ちながらライティングしたもの」を、地域にご理解してもらうまでのプロセスだと思います。

例えば、日本の国立公園の資料では「ここでは多くの自然を見ることができます」という表現がありますが、英語では自然はどこにでもあるものですので(都市の中にも)「自然を見るためにどこかに行く」という表現を使うことはありません。

また「エメラルドグリーンの海」や「ひそやかな森」など「日本的な描写を自然な英語で書く」ように求められ、「西洋的な描写を自然な英語で書く」ことから掛け離れてしまうことがあります。
この「描写」ひとつにしても日本語と多言語には違いがあり、生まれ育った国や文化・価値観によっても異なりますので、それをひとつひとつ地域に説明していく必要があります。

このプロセスを踏むには、まずは私たちが地域に真摯に向き合い、信頼して任せていただけるよう努めることが大切だと痛感しています。

このプロジェクトの担当者

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