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週末は「着物で堺旧市街さんぽ」!大阪オフィスメンバーが堺の伝統にちょっとだけ触れた一日

EXJカルチャー
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T. Fukushima

大阪オフィスのメンバーで、週末に堺の旧市街を着物で散歩するイベントを開催しました!歴史と伝統に溢れる街、堺で、個性豊かなメンバーがどんな体験をしたのか、レポートします!


きっかけは「着物愛」と「未体験」!

事の発端は、着物が大好きなメンバー、デキブリタニーの「着物で散歩したい!」という声でした。そこで、コロナ前に堺の案内経験があった福島に相談が。

大阪オフィス全体に参加を呼びかけたところ、着物を着たことがない若手社員の石塚渡邉が「参加したい!」と参加を表明!

合計5名(福島、デキ、ブリタニー、石塚、渡邉)で、堺の旧市街を着物で巡る、特別な一日が始まりました。

朝一番は「着付け」

朝10時、まずは堺の観光拠点「利晶の杜」すぐ近くにある、福島の知人の石原写真館にて、着物を着付けてもらいました。初めて着物を着る石塚・渡邉も、プロの技で凛々しい着物男子に変身!

その30分後、自前の着物を美しく着こなしたデキブリタニーが合流。二人とも超似合っている!

天才現る!?三味線体験に一同驚愕

せっかく堺を案内するなら、他ではできない体験を!ということで、知人のつるや楽器石村さんにご連絡し、急遽三味線体験をさせてもらえることに。実は堺は「三味線発祥の地」といわれており、堺唯一の和楽器専門店として石村さんはお父様と一緒につるや楽器を営まれています。

石村さんから三味線に関する丁寧な説明を受けた後、いよいよ実践。「さくらさくら」の演奏に挑戦です!

案内人である福島は、楽譜を見て、弦を押さえてという一連の動きに四苦八苦。

ところが、同じ時間練習した渡邉が、なんと完璧に弾きこなすという驚きの事態!店主の石村さんからも「今まで体験した方の中で一番うまいよ!」とお褒めの言葉をもらい、一同から拍手喝采でした。

漫画・アニメ談義に花が咲くランチタイム

お腹が空いた5人は、ランチを食べるために、堺市の地域活性化プロジェクトSAKAINOMAの一環であるSAKAINOMA cafe 熊へ。

漫画やアニメが好きなメンバーだったので、美味しいご飯をいただきながら、トークに花が咲きました。心地よい空間で、メンバーの交流も深まります!余談ですが、「進撃の巨人」が大好きな石塚は、過去に「進撃の巨人」を最後まで見れなかった私に「もう一度見てくれ!」という圧が強くて、年末年始にでも見直しをしようかな思っています。

伝統産業の技術に触れる「堺伝匠館」

お腹がいっぱいになった一行は、地元では「ちんちん電車」と呼ばれる阪堺電車を横目に、暖かい日差しのもと着物でぽてぽてと散歩。

向かったのは堺伝匠館(堺刃物ミュージアム)

館内の職員の方から堺の伝統産業について説明を受け、その技術の高さに感銘を受けました。お土産コーナーもくまなくチェック!

最近は海外からの観光客も多く、賑わっていました。京都在住のデキはお香が大好きなので、お香コーナーから動かず、京都よりもお値打ち品が多いと言ってました。

地元で有名な和菓子と貴重な町家見学

堺伝匠館の次は、地元で有名な和菓子屋曽呂利さんへ。看板和菓子の「大鏡」や「最中」などをお土産に購入し、ホクホク顔で次へ。

さらにぽてぽて歩いて、堺市立町家歴史館 山口家住宅へ。

  • 「食い倒れの大阪、着倒れの京都、立倒れの堺」

という言葉があったほど、立派な町家が並んでいた堺の旧市街。残念ながら「大阪の陣」で市街地は全焼しましたが、江戸時代初期に建てられたこの山口家住宅は、当時の暮らしを垣間見ることができる貴重な重要文化財として現在は訪問客を受け入れています。

たまたまこの日は、堺の伝統産業である手織り堺緞通(だんつう)の体験会が開催されており、みんなで作り方を体験させてもらいました。技術を伝承する活動が続けられているものの、現在はほとんどが機械化されているとのことでした。

一日の締めくくりは「抹茶」でほっこり

山口家住宅を見学した後は、さすがに歩き疲れてきたので、「ちんちん電車」に乗ってスタート地点へ戻りました。

4人が立礼式で抹茶を頂く前の様子

最後に「利晶の杜」の立礼(りゅうれい)式でお抹茶をいただきました。この日は表千家が輪番で、とっても大阪らしいノリで解説などをしてくださり、千利休の生まれた町・堺のストーリーをメンバーに伝えることができたと思います。


案内人・福島が感じたこと

コロナ前は旧市街地に足を延ばすインバウンド客はほとんどいませんでしたが、今回訪れた堺伝匠館では海外からの観光客がたくさん訪れており、賑わいを感じました。刃物の街として知名度が上がり、堺での刃物づくり体験はインバウンド客に人気です。

しかし、堺の旧市街地は、観光スポットが密集しているわけではないため、案内人がスポットとスポットを繋ぐための「間」を持たせ、エリアのストーリーや関係性を伝えることが、コンテンツを活かす上で大切だと改めて感じました。

仕事ではなく気心の知れた社内メンバーの案内だったので、総じて良い週末となりました。