現在、新型コロナウイルスの影響により訪日観光客が激減する中、国内旅行を促すさまざまなプロモーションが実施されています。
その一つである在留外国人向けフリーきっぷ「JR EAST Welcome Rail Pass 2020」がJR東日本より10月から販売が開始されました。サービスの内容は、主に東日本対象エリア内の移動が連続する3日間乗り放題になるというもので、新幹線・特急列車の利用も可能です。
(※参照:JR東日本「JR EAST Welcome Rail Pass 2020」)

このプロモーションの開始後、弊社が運営に携わっている世界最大級の訪日情報メディア「japan-guide.com(以下、ジャパンガイド)」のアクセス傾向に変化が表れましたので、その内容についてシェアしたいと思います。

10月のジャパンガイドの都道府県別アクセス統計を見ると、前月に比べ、主に東北・北関東ページへのアクセスが軒並み増加傾向にあり、在留外国人向けプロモーションとジャパンガイド上のアクセスの間の連動性が伺えます。

10月期ジャパンガイド都道府県ページの前月比アクセス数の比較
10月期ジャパンガイド都道府県ページの前月比アクセス数の比較

通常時に人気の高い都道府県のページと比較しても、その差は歴然です。京都、長崎を除いて、増加率はいずれも10%以下、中には減少しているページもあり、ユーザーの関心がプロモーションの該当エリアに集まっていることがお分かりいただけます。
(※参照:ジャパンガイドAccess Statisticsページ)

また、それぞれのページの国別アクセスを見ると、日本国内からのアクセスが約60%と過半数を占め、サイト全体平均(約30%)に比べて非常に高い数値で推移しています。
さらに、Google Analyticsを使ってこれらの日本国内からのアクセスを端末の設定言語ごとに分析してみると、それらのうち約90~95%が英語に設定された端末からのアクセスでした。
このことから、国内ユーザーからのアクセスの増加、また在留外国人の国内旅行への関心の高さが伺えます。

ジャパンガイドでもオリジナルコンテンツとして今回のキャンペーン内容を解説した特集ページを公開しています。
こちらのページへの国別アクセストップ5は以下の結果となり、こちらも日本国内からのアクセスが半数を占めています。

日本(49.1%) > アメリカ(9.47%) > シンガポール(5.85%) > カナダ(4.75%) > オーストラリア(3.80%)

ジャパンガイドによる「JR EAST Welcome Rail Pass 2020」特集ページ
ジャパンガイドによる「JR EAST Welcome Rail Pass 2020」特集ページ

今までの位置情報を基にしたアクセス分析では、日本国内からのアクセスのうち、旅中の訪日外国人と在留外国人の割合を分析することはできませんでした。
しかし、前述の統計情報から、在留外国人にもジャパンガイドユーザーが一定数いること、そして今回の在留外国人を対象としたキャンペーンのプロモーション効果を見て取ることができます。

在留外国人数は年々増加傾向にあり、令和元年末時点で約290万人*と過去最高を記録しています。
コロナ禍により国内旅行が促進される現在、JR東日本によるキャンペーンの他にも、JNTOが主に在留外国人を対象とした「SNS 投稿促進キャンペーン」を実施しています。
在留外国人を対象とした施策は国内旅行の需要拡大、渡航制限解除後のインバウンド回復に向けて、注目すべきターゲット層であると言えるでしょう。
(*参照:法務省「令和元年末現在における在留外国人数について」)