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2020 記念日休暇1 アフリカ初上陸記念

EXJカルチャー
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C. Ishihara

こんにちは、経営支援部の石原です。2017年11月からスタートした記念日休暇制度ですが、取得する人が増え、制度として定着してきました。

2020年、記念日休暇取得第1号は取締役の竹内のアフリカ初上陸記念レポートです!


記念日休暇の感想

記念の名目は”初アフリカ”。

チュニジア観光のキャッチーな目玉は、地中海を望む街シディ・ブ・サイドのギリシャ的なインスタ映えする街、砂漠でのキャンプ、スターウォーズロケ地訪問など。

今回の最大の目的はカルタゴ関連施設への訪問でいわゆる古代ローマ、中世オスマン係争に関わる聖地巡礼です。

チュニジア旅行の感想

世界遺産の遺跡は規模が大きく見応えがある、特にドゥッガ。バルドー美術館などの所蔵品も充実している。
チュニスの町並みも、アラブ的な旧市街とフランス統治下の欧州風建築物、そして近代的な建物が混ざり面白い。郊外・地方も、地中海沿い、内陸部と変化がある。スーパーの構造は同じだが、市場の肉屋などは、畜産物の販売屋さんとハラル的に捌く場所が別れているなど、日本と違う生活文化がかいま見える。
チュニス近郊はタクシーで巡りやすい。言語の問題はあるけれど、配車アプリを使えばクリアできる。
現地での通信、SIMは現地調達になるが、安い。日本でネット購入できるSIMはほとんどチュニジア非対象。
大チュニス圏を離れると、計画的な移動が難しい
解説がなく、道もない世界遺産も(もったない)

◆チュニス

フランス風、アラブ風などいろんな文化が融合した町並み。

トラムの線路が見えます。チュニス内はメトロが巡らされていて住民の足になっているようです。

正面は宿泊したホテルですが、この向こう側から旧市街の迷路のような世界が広がります。

夜の旧市街は暗いが日中は商店が開く。
イスタンブールのグランドバザールのように屋根がある形式でははないが、似た雰囲気があります。

◆シディブサイド

宣伝でよく使われるエリア。

ギリシャ的な青・白の建物が連なり、インスタグラム映えなスポットが多く、世界中の自撮りっ子たちが集まる。

本記事冒頭の写真のお家の前では、入れ替わり立ち替わり観光客がポーズをとって撮影していました。

大きなサボテンなども自生している点などがアフリカ的。

この青・白はシディ・ブ・サイドの特徴だったが、「この配色は良いな」と思った人々がチュニジアの各地で同じデザインの家や店を各地に建てているそう。(レインボー階段などと同じく)

◆バルドー博物館

モザイク画など中心に、チュニジア各地の貴重な文物が集められている。
バルドー博物館は一生興味もたないだろうと思っていたモザイクの魅力がわかりました。

解説文は、アラビア語・フランス語と、おまけの英語が基本セットです。

彫像のところにQRコードがあるので、音声解説があるのかと喜んで読み込みました。

iPhoneはカバーしてくれておらず。利用できず・・・

 

Source: StatCounter Global Stats – OS Market Share

iOSは1割に満たないようなので、残念ながらこの対応もやむなし。

◆カルタゴ遺跡

時間が足りなくて残念ながら網羅できませんでしたが、チュニス・カルタゴ遺跡はローマの遺物がほとんど。

ローマのみならず、名の通りカルタゴの遺構など各時代の名残が確認できます。
兵どもが夢の跡・・

◆ドゥッガ

ここが一番良かったです。

ローマに関連しているのはもちろんですが、カルタゴをスキピオとともに攻めたマシニッサ、つまりヌミディアゆかりの地。

広大な範囲での都市遺構は、フォロ・ロマーノよりすごい。

ただ、メインの場所以外は看板のみならず道も整備されていなかったので、一箇所で設置されていた地図看板をスマホで撮影して、都度、それを見ながら探索するという方式でした。

英語の対照リストもアップで撮影しておく

この写真・リストとマップGPSを見比べながら探索するというプチ冒険。

 

遺跡の敷地内でオリーブの採集してる人たちもいて、かなりのんきでした。

来てくれると約束したタクシーを待っている間、通り過ぎていく団体。

個人観光旅行としては、メトロがあり、交通量が多く、タクシー配車アプリも使えるチュニスを離れるとかなり苦労しました。(一般タクシーも長距離走行は規制されているため、長距離専用の手段を使わないといけない)

しかし事前の情報収集に限りがあり、あまり綿密なプランニングができなかったというのが苦労の要因です。

また現地でも意思疎通にかなりの苦労がありました。

チュニジアに来てるんだからアラビア語を話せよ、というのはごもっともだが、挨拶レベル以上はやはり難しい。

◆その他

ローマのコロッセウムより規模は小さいが保存状態は良いというエルジェム闘技場。
確かにすごかったが、エル・ジェムの町は砂漠の侵食を受けて縮小しているそう。

・道中のオリーブ

中~北部の幹線道路沿いにオリーブ畑が広がっています。写真のように等間隔に植えている場所もあれば、もっとラフに生やしている畑も。

チュニジアのオリーブは他の産地のそれと比べて一部栄養価が高く、JICAの支援でオリーブの高付加価値化の取り組みなども行われているようです。

https://www.jica.go.jp/tunisia/office/information/event/20150519.html

◆バスや長距離乗り合いタクシー

バスや乗り物で、行き先の掲示はほとんどアラビア語のみ。

写真の北バスステーションは施設案内の掲示が整っているが、どの町行きが何時出発、といったリアルタイムの情報は無い。

あっても、アラビア語のみ。

乗物の行き先掲示に、google画像翻訳のカメラ照準を合わせるのも難しいので、使えない。

それっぽい乗り物が来たらドライバーに駆け寄って「どこそこに行きますか?」と聞くのは結構タフでした。

特に地方からチュニスに戻るときがなかなか捕まえられず、バスも満員で乗り込みを断られるなど結構な時間を費やすことに。

最終的に、取り残されている他の欧州観光客などと協力しあって、乗り合い長距離バンを何とか確保できた時は本当に安堵しました。

◆タクシー配車アプリ

タクシーはboltという、現地版のuberがあり便利でした。

現地価格より少し割高ですが、観光客は言語の壁がないため、利用モチベーションが高い。(都市間移動ができない点のみが残念。)

その他

・観光地に行ってもパンフ、ガイド類がない。(図鑑のような、大きくて厚い高額な本ならば置いてることもあるが)

・適切な案内板、道の整備が不足しているところもある

・ハンニバルより初代大統領の方が人気らしい(通りに名前がついていたり、銅像が立っている。ハンニバルは最後に負けたが、大統領は独立を得た)

 

揚げた生地のシロップ漬けは中東に共通する味。これは中央にナツメヤシが織り込んである。

まるいパンが現地の味。

・黄緑ののれん?の店は、鶏を売っている。人々はここで鶏を買って、別の場所でハラル適用された食肉として捌いてもらう。

・コーヒーはエスプレッソが基本だが、水が自分の口に合わない物が多かった(美味しくなかった)
→水を飲めない場所も多いので、こうなると、クロアチア観光局が謳っていた「なんと全土で水道水が飲めます!」というアピールも今になって響いてくる。

・お祈りの時間になると、テレビもアザーンを流します。

・子供むけ番組。お母さんと一緒的な。映像はほんわかしているが曲調が短調で物悲しかった・・

・テレビに登場するが顔が見えないという人も結構。

※おまけ

乗り継ぎのドバイでは空港では、私たちのクライアントであるDEVIALETのスピーカーが迫力のアラビックミュージックを鳴らしていました。

以上です。