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インターン出身国における新型コロナの状況 ~韓国編~

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T. Fukushima

こんにちは、経営支援部の福島です。在宅勤務がスタートしてから、もうすぐ1か月です。この一か月の間にコロナウィルスが収束することを祈っていました。しかし、未だに患者数は日々増加しているのが現状です。現在の日本の状況を客観的に見る上でも、海外での取組み状況について知っておきたいと思いました。

先日の台湾編に続きまして、インターンから出身国である韓国の状況をレポートします。


こんにちは、康です。

本日は新型コロナウイルス(COVID-19)に対して、現在韓国の状況と政府の対策をお伝えいたします。

新型コロナウイルスとは?

新型コロナウイルスは、呼吸器症候群の一種で、飛沫や接触による伝播で知られています。また、コロナウイルスに汚染された物を触った後、目や鼻、口を触ることでも感染されます。症状は無症状をはじめ、人それぞれ異なります。主に咳やのどの痛みなど一般の風邪気味と似ていると言われています。まだワクチンがないので、高齢者または基礎疾患を持っている患者は死亡するケースもあり、非常に危険な病気です。

韓国の担当機関は?

日本に厚生労働省があるように、韓国には保健福祉部があります。2004年からは、疾病管理本部という感染とウイルス治療に重点を置いた独立機関が設立され、現在コロナウイルスに関することも担当しています。

韓国の状況

累積感染者数 新感染者数 (出典:韓国疾病管理本部)

韓国の最近の感染者数を表すグラフです。グラフを見ると、一週間30名以下を下回っていることがわかります。3月上旬と比較しても、最近はかなり減っています。

韓国の対応

国民の予防対策としては、各国と同じく、基本的に社会的距離を置くことと徹底した個人衛生を心掛けていることです。またオンライン授業や在宅勤務を実施し、外出をする時はマスクを必ず着用するようにしています。

治療及び検査対策としては、下記のことに力を入れています。

1.早く、多く、幅広く検査することに専念しています。
代表的な検査方式として、ドライブスルーがあります。この方式で、一日最大15,000件以上の検査をして、多くの人々を短い時間で検査しています。さらにこの検査により、病院内の院内感染を大きく防ぐことができました。

2.症状別隔離を実施しています。
無症状、軽症、重症、危症、4つに分けて隔離治療をしています。これは無症候や軽症者による感染予防と選別入院ができて医療崩壊を防ぎました。

3.情報を共有しています。
IT技術を活かして、感染者の移動経路を全て公開し、マスクなどの物品販売状況なども共有することで感染を事前に予防しています。

民のための政

現在韓国は、外国から入国した人々は必ず2週間、自己隔離を義務付けています。また、自己隔離者を対象に「無償日用品キット」を配布しています。一人当たり約1万円以下の予算で、ラーメンやレトルト食品、お米やティッシュペーパーなどの食品と物品を提供しています。
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(自己隔離日用品キット)

また、自己隔離者を保護するためのアプリケーションをリリースして、自ら症状をチェックし、もし問題があれば、すぐ疾病管理本部に連絡ができるようになっています。なお、国内に居住地がない人には有料施設も提供しています。

 

 

(アプリケーションの構成)

なぜ素早い対応ができたのか?

今回の韓国政府の対応は、国民にはもちろん外信からも「優れた対処」と評価されています。実は、韓国は2015年のMERSに上手く対応できなかった前例があります。そのため、昨年の12月からいくつかのシナリオを持って対応の練習をしてきました。コロナが発病してからは、2週間程度で診断キットを開発して、素早く検査を始めました。多少の試行錯誤もありましたが、今は海外にも輸出しています。

また政府の対策以外に、国民の協力もありました。4月15日に行われた、第21代国会議員選挙では全国で距離をとって並ぶことで、社会的距離戦略(ソーシャル・ディスタンシング)を実践しました。また、全員ビニール手袋を着用することで、予防にも力を入れました。その結果、このような時期でも、66.2%の投票率を達成しました。

(出典:少年朝鮮日報)

 (出典:Yonhap News Agency)

まとめ

コロナウイルスによって予定してた全ての事が延期かキャンセルになりました。そして、生活パターンに大きな変化が生じて、今まで平凡だった日常がどのくらい大切だったのか改めて感じています。韓国と日本だけでなく、世界が早く安定を取り戻して今までの日常生活に戻れることを祈ります。