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インターン出身国におけるアフターコロナ 韓国編

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C. Ishihara

こんにちは。経営支援部の石原です。

日本では緊急事態宣言が解除になり、新型コロナウイルスの第一波は収束しました。社会経済活動も徐々に再開し始めています。まだまだ油断はできませんが、一つ壁をクリアし、新たな日常が生まれつつあります。

今回は、先日ご紹介したインターン出身国における新型コロナの状況レポートに続き、インターンによるアフターコロナの状況レポートをご紹介させていただきます。まずは韓国編です。


こんにちは、康です。

本日はコロナシリーズの第二弾として、最近の韓国の状況とこれからの動向についてお伝えいたします。

「社的距離を置くこと」から「生活の中で距離を置くこと」に

韓国は5月6日をもって、「社会的距離を置くこと」を終了して「生活の中で距離を置くこと」に政策を変更しました。これはある程度の社会活動の再開を許可することを示します。だからといって、以前と同じような活動に戻れるということではありません。コロナウイルスの再拡散を防ぐために、韓国の疾病管理本部は国民間の約束として、以下の指針を実践できるようにしています。

第1心得:体調が悪いなら、3~4日間お家で自粛する
第2心得:人と人の間は、両腕の間隔くらいの距離を置く
第3心得:手洗いは30秒、せきは衣服の袖に
第4心得:毎日2回以上換気と周期的な消毒
第5心得:距離は離れても心は近くに

校と企業では?

韓国の学校(小学校から大学まで)では、今までオンライン授業を行っていました。大学の入試が近づいている高校3年生から、順次登校を試しています。

韓国の教育部によると、下記のスケジュールで登校がスタートしています。

5月20日から高3
5月27日から高2・中3・小1-2
6月3日から高1・中2・小3-4
6月8日から中1・小5-6

校内感染者が発生しないように、再度防疫をして、隔日・隔週の分散登校なども検討しています。

(出典: 東亞日報)

企業では在宅勤務を実施しています。従って、上半期( 3-6月エントリで、7-8月入社) と下半期( 9-12月エントリで、1-2月入社)に分かれている韓国の就職活動にも大きな問題が発生しました。

多くの企業では上半期の採用を延期・キャンセルし、随時採用に変更しました。特に、航空業界や旅行業界は大きな財政赤字が累積しています。社員は有給・無給休暇中であり、中には辞職勧告を受けた社員もいるそうです。当然、新入社員の採用もしていません。

面時代の到

アフターコロナ時代で最も注目されるのは、アンタクト(Untact)時代の到来です。英語の「Untact」は、接続を意味する「Contact」に否定接頭語「Un」が加わって誕生した単語です。

コロナウイルスの長期化によって、人々は家にいながら一人でできることを探し始めました。

例えば、セルフインテリアが注目され、「モバイルインテリアプラットフォーム」が人気になり、家でもカフェを楽しむことができる「ホームカフェ」が流行して、コーヒーやデザート類の食材の需要が増加しました。

ショッピングにおいても、ブランドのオンラインショップに人気が集中するなど、コロナウィルスは新しいトレンドを登場させ、人々の暮らしもアンタクト時代に合わせて変化しています。

企業においても、Eコマースや配達業界は現在の厳しいコロナ状況にも関わらず、快進撃を続けています。その理由の一つとしては、オンラインシステムが上手く構築されているからです。

流通メーカーにおいてもオンラインとオフラインの差が大きくなっていく状況で、これから企業を維持し、成長させるためにはリモートワークの体制やオンラインシステムの開発が重要だと思われています。

まとめ

このようにコロナウイルスは、韓国国内の暮らしだけではなく、世界を相当変化させました。中には、「人類の暮らしはCOVID-19が始まった前後に分けられる」、「ターニングポイントになる」と言う人もいます。

新型ウイルスの登場は、多くの人々の命を奪い生活にも大きな混乱をもたらしましたが、その中で新しいトレンドと機会を発見した契機にもなったと思います。コロナウイルスを一日でも早く終息させながら、多くの国々がもっと発展するきっかけになればと思います。