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R. Takeuchi

先日、中国支社の元メンバーから突然オンラインゲームに誘われました。

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「来月、中国向けサービスがオープンするんだ」とのことで、
面白そうですが、すでに過去、オンラインゲームにどっぷりと時間を注ぎ込んだ事もあり、様子見です。
(Civilazationもbattlefieldもずっと我慢)

やらないつもりのゲームなのですが、紹介されて面白かったのはこのゲームを語る際に中国人が付けてるキャッチコピーです。

「有异性,没人性。无兄弟,不DOTA」

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異性がいると、人間でなくなる。
背中を任せられる兄弟がいないと、DOTAができない。

(DOTAはDefence of the Ancientという、ゲームの名前です。
来月中国でサービスインするのはその続編、DotA2)

異性不要、恋愛より厚い友情で結ばれた兄弟たちだけが集う、義侠の世界だというわけです。

(dota自体は全世界でヒットしてるwarcraft3をベースにしたMOD)

ゲームを知らない方には伝わりにくいかも知れませんが、
内容を知れば、なるほど中国人がとても好みそうな内容です。
仲間と5人パーティーを組んで、相手チームと1時間前後のデスマッチをする。

日本のオンラインゲームユーザーは、ユーザー同士の対戦を敬遠する傾向があり、
一方で中国ではユーザー同士が敵として戦うゲームに人気が集まる傾向があります。

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毛沢東の日記にも、
「与人斗其乐无穷 (人と闘争する、これを超える楽しみはない)」
と書かれているぐらいですので、中国の男たちの性格にマッチしているのかも知れません。
しかしチーム制での対戦となれば、日本人も負けていられません。
役割分担がなされれば、その責任範囲における行動の確実性と、急場での機転は、、、おおっと、話がテレポーター。
面白いキャッチコピーだったというお話でしたね。

無名の前なし

中国の若者を語る時、
「彼らは一人っ子でファッションに恋愛、流行を追いかけいて・・・」
などと特徴が話されますが、人それぞれの趣味があるというわけです。
“若者像”が参考にならないというのではなく、コンテンツを心深くに届けて響かせようと思えば、
よりマッチングさせるための深堀りが肝要だという話ですね。

弊社に限らず、中国向けのマーケティングを行なっている事業者さんであれば、
「性格も習慣も地域や年代で全然違う」と言いますし、
クライアント様側においても、ターゲットを「中国13億人」と設定するような状況からは、
もうひと回りもふた回りも深堀りされている状態だと思います。

 

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現在、COOL JAPANの文化・コンテンツ輸出分野もオールジャパン体制で支援しよう動きが賛否交えて話題になっていますが
コンテンツのPRにスポットが当たる事自体は素晴らしいと思います。

しかし最終的に、一つの方舟にみんなを載せた最大公約数的な施策になって、
誰にもさっぱり響かない着地になりました、という状況は迎えたくありません。

 

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男の世界にいる住人たちには相応のアプローチを。

魔法少女予備軍の心をマミってインフルエンサー化するには、インキュベーターによる違ったアプローチを。

個々の動きは無理にまとめる必要はなく、
大きな組織は権利系の整備や各国メディアの中での枠取りを握ってる関係者と日本の現場関係者が
現実的な意見交換・交渉をするためのバックアップ(名前貸し)を実施する、など
そのオフィシャルな立場でしかできない仕事をして欲しい。

これらがスムーズに連携できる体制を築ける事がオールジャパン体制なのだろうと思いますが、いかがでしょうか。

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※不勉強なもので、きっと各所で行動されてる方もいらっしゃると思います。
間違いがあれば、ツッコミをお願いいたします。