2月末から中国支社との打ち合わせ業務で、久しぶりに湖南省長沙に出張しました。

 

業務はさておき!

あまり知られていない湖南省、長沙について皆さんに知っていただければと思います。

湖南省といえば


wikipedia 湖南省

中国のど真ん中にある人口約7000万人の省。昔、楚の国があった場所で、三国時代は荊州ですね。
ナムコ三国志中原の覇者だと開始時の200年、長沙は呉の所属です。在野武将で魏延が見つかります。

 

世界遺産、張家界


ウルトラパノラマ世界遺産で、海外からも来客が多いので旅行はしやすいと思います。過去記事

鳳凰古城

湖南省のパッケージツアーでもセットに組み込まれてる事が多い鳳凰。古い町並みが人気です。

拡大し続ける省都、長沙市

百度百科によると、人口は2017年で791万人。
2015年で743万人なので絶賛増加中です。

今回の中国内での滞在は長沙のみだったので、こちらの紹介を書きます。

※写真も百度百科から。少ないスペースに似た写真がたくさん詰め込まれていてどうかという意見もありますが、中国っぽくて良いですね。

 

街の変化

前回訪問から気づけば6年近く経過してしまいました。北京上海や深センの情報はたくさんありますが、この内陸都市も大きな変化の真っ最中でした。

 

地下鉄

地下鉄が2つ通っていて、よく活用されているようです。また、リニアモーターカー路線も営業中。
他路線も工事中で地下鉄網がどんどん拡大中です。

券売機の上のモニターは、災害発生時の避難方法などを流しています。地下鉄内での掲示物はほぼ英中併記。

券売機のタッチパネルは、マップから行き先を選びます。英語インターフェイスも選択可能。

タッチして通過。

この荷物検査が日本で見慣れないところだと思います。

駅周辺地図はサイネージによる表示。

改札近くにはコンビニ。日本での鉄道利用と近い感覚でハードが整っていることが分かります。

私は海外の自販機を見るのが好きですが、何を売ってるか、どこに設置されているかなど興味が尽きません。

長沙での自販機は、こうした地下鉄構内や空港、商店内部、団地内の敷地など、ある程度訪問者のコントロールが利くような場所に設置されているのをみました。これは当然QR決済が可能です。

地下鉄出口にはバイクタクシー。歩道で客待ちしてる点がそそります。

シェアサイクル、そして他にお迎えがない人はアプリで白タクも活用。

バス停で車を待つ人も一定数。

バス停の案内板は、まだ改善開発の楽しみが残っているようです。

 

ショッピングセンター・店舗

ショッピングセンターのカフェ入口

ケーキ店。ティラミスもあり、スイーツ進化(洋風化)を感じます。

フロアごとに意匠が違います。他にもぬいぐるみだらけのソファや、ヴィンテージ3輪バイクなども見かけました。
好みはさておき、売場の”場”自体の楽しみにコストをかけようというスタンスが感じられます。

カラオケBOXはマジBOXです。このショッピングセンターだけではなく、他にも同様に1~2人で入れるBOXを見かけました。外から丸見え!昼食タイムに駆け足で巡ったため歌いませんでしたが…

書店もカフェ併設・文房具も同時販売していて、それなりにお客さんが入っていました。子ども向け書籍コーナーはオモチャの家のようなスペースになっていて、遊園地感があって楽しそうでした。

別モールのカフェでは日本のキャラクターのぬいぐるみが店頭にたくさん。一瞬ワーオ!と思いましたがぬいぐるみならいいのか。

 

我らが平和堂さんは安心なザ・百貨店!という印象。
新しいショッピングセンターのカラフルさに疲れた後では(疲れたんかい)安心で落ち着きます。

1階フロアの中央部ではJAPAN MALLと銘打って、日本の産品が紹介されていました。
平日昼間だったので人手はまばらでしたが夕方からもっと混むのだと思われます。

 

繁華街1

飲食店や土産店など並ぶ繁華街。

「食品安全」と掲げられていて、

取り組みの解説が掲示されています。

分別ゴミ箱もあって、若者たちは食べ歩きのゴミをきちんと捨てていました。

繁華街2

当記事の冒頭に載せた写真。こちらの通りも近年キレイにされたそうです。
「なんでもゴリゴリ近代化」は通り過ぎて、古き良き町並みとして整えています。

お店がどれも面白いです。中にはしっとり暗い、おしゃれなバーも紛れています。

「昔の小学校」をコンセプトにしたお店も。

入ろうとしたお店が一杯だったので、路上にテーブルを出してもらって食事。こちらは湖南省西部の串焼き料理のお店でした。オリジナルの乳酸系発酵酒などもメニューにあり、各店工夫を凝らしているようです。店員さんも気が利いています。

 

文物の変化

商品のパッケージも圧倒的によくなっていると感じました。

封を開けててすみませんですが、真空パックされた食品類も不揃いが減り、パッケージの厚みもしっかりしています。左にあるのは茶颜悦色というスタバ的なカフェのお茶缶。

百度での画像検索結果

ちょくちょくスマホゲームのキャラみたいな絵も混ざっていますが、カップのパッケージデザインだけでも面白いですね。

まあ、スーパーで買ったインスタントコーヒーの箱を開けたらいきなり粉だらけ、という事もありましたが。

決済はQRで

周知の通り、どこでもスマホでQR決済できます。写真はマッサージチェア。

スーパー、飲食店はもちろん、

露天でも。

今回は自分でもwechatの決済アカウントを開き、関空の機械からチャージしましたが、その後も旧中国支社スタッフとの依頼品受け渡しで送金を受けたり、誰もがこの決済方式に馴染んでいるようでした。

一方でホテルのチェックアウト時の決済は、内陸のビジネスホテルということもあったのか、日本発行のクレジットカードが通らず、そもそもカードを出した時点でフロントの人も「ほんまにマジで?」という反応。

カードでいけるだろ、という自分の感覚が甘かったですが、日本で受け入れる時にも思い出したい一瞬だったなと感じました。(手数料の違いという問題もありますが、日本もカード決済受付、かなり増えましたよね。)

TVショッピングもQRでアクセスして即購入。

空港の自販機もQRで飲み物購入できましたが、モニターデカすぎちがうか。

その他

団地入口のロッカー。

長沙も開発続きでどんどん街が拡がり、かつ、頻繁に建て替えなどもあり、住所は複雑だそうです。
そこで、このようなロッカーに配達してもらうと、配達・受け取り双方便利というわけです。

ある商業ビルの周りでは何でもない設置物にも愉快なイラストが溢れていました。

面白かった所だけ写真に撮ったので、街中がアートにあふれているわけではありませんが、けっこう至るところで、「お」と思うものに出会う事が多かったです。

中国は最近ヒップホップが禁止(!)されましたが、色んなものが溢れ出てきますね。

緑化推進・自然保護のスローガンがいたるところで語られていました。空港の通路でも。

団地のエレベーターの中でも。

 

ちょうど訪問時は中国旧正月の15日目、春節の終わりで様々な場所で提灯が飾られていました。その日にはお団子を食べるのだそうですが、いただいた白玉団子の中にはごまの餡が入っていてたいそう美味しかったです。

また、「中国の夢」のスローガンが挟まる紅白歌合戦的な番組も盛大に流れていました(番組内の外国人の扱いが差別的だとして放送後バッシングがあったようです)

ビルのネオンでよく見るタイプ。輪郭が縁取られています。

目を細めてみると、「スター・ウォーズ アタック・オン・ザ・デス・スター」や、ゲームボーイの傑作「X」のような、ワイヤーフレーム3次元モデルに見えませんか? (初めて公表しますが、私はStarbladeを1コインクリアしました。)

食について

湖南省は米どころ。長沙の朝ごはんといえばビーフン。

日本で人気の蘭州ラーメンもたくさんお店を出しています。朝食。

持ち帰り客用、謎の「まいにち つとめひん」袋。この袋は露天など、各所で流通していました。いいね!

四川からやってきた火鍋のお店。最近長沙で流行っているとのこと。

セルフ形式で冷蔵棚から肉・魚・野菜などの串や飲み物を取ります。調味料やソース、トッピングも数十種ならび、味付けも自由自在。

年間2000万串!

「餃子1日100万個。食は万里を越える」をリマインドさせられます。

洋食のお店。沿岸都市は多いでしょうが、まだ長沙はさほど多くないそうです。イタリアで修行を積んだシェフが腕を振るう店だそうで、美味しかったです。

洋食となると、突然インスタ映えを狙ったみたいな撮り方になるのはなぜなんでしょうか。

ただ、まだ長沙の人はさほどこうしたトマトソース系の味には慣れ親しんでいないようで、みんなの日常食というわけではないようです。食文化のハードルを乗り越えるために、各海外メーカーも現地に合ったレシピを提案したり、ブロガーを招いて料理大会を開くなど、中国全土で昔から奮闘中です。

 

臭豆腐の名店、たくさん人が並んでいます。

すぐ傍にも臭豆腐屋さんがあるので、こちらに。長沙特色臭豆腐と書かれているように、臭豆腐も地域で全然味が違うようですね。

「なんぼいるの?」

無論、QRも。

1度目は屋台で食べ、「トイレの味・・・」と一口しか食べられず。

2度目は「クオリティの低い臭豆腐だったから食べられなかったのですよ」と、円卓のあるレストランに連れて行ってもらっていただいた臭豆腐は、「より凝縮された濃厚なトイレ・・・」と食べられず、

次の訪長沙でトライするもやはりダメ。

そして今回。過去に比べて日本人は本格中華もパクチー満載タイ料理も食べられる味覚となりました。

 

 

 

「うまーーい!」(うまい表情)

ついに、何億人もが美味しいと感じているであろう料理の美味しさを味わうことができました。 -fin-

 

※おふざけも半分で記事を書きましたが、内陸部もこの調子です。
取り上げていないいわゆる「中国っぽさ」もたくさんありますが、環境の変化は著しく、人々の「当たり前」も変わっています。中国支社の人間の家に訪問すると、音声稼働のスマート家電も多く導入されており、家の中を子どもさんはセグウェイ的なもので移動していました。街や人の洗練度平均値が増しているように感じました。また、最近は人口も増えて長沙弁を話す人が少なくなっているそうです。ローカル音声メディアよりもネット経由でのメディア接触時間の方が長いでしょうし、話者母数が少なくなるとさらにそうした言葉に触れる機会も減りそうです。5年後、10年後、ローカル文化がどのように変化するのでしょうか。2018年2月末のレポートでした。