大学別多言語Webサイト対応状況 世界大学ランキング日本版発表をうけて
制作・開発こんにちは、GWがあけて少しだるさの残る福島です。
3月末に発表された世界大学ランキング日本版の記事をご覧になられたでしょうか?
英タイムズ・ハイアー・エデュケーション(以下THE)がベネッセグループと協力をして、世界大学ランキング日本版を発表しました。世界大学ランキングは「QS世界大学ランキング」「ARWU世界大学学術ランキング」「CWUR世界大学ランキング」など、さまざまな機関が行っています。
「THE世界大学ランキング」は、英国の機関が認定しているので、英語ベースでの評価になっていることもご理解ください。
今回、世界大学ランキング日本版が発表されたことを機会に、ランキングされている日本国内の大学公式サイトの対応言語状況を調査しました。
まずは、世界大学ランキングのトップ10をご紹介。
THEがランキングを毎年発表しており、世界の指折りの大学が名を連ねています。
世界大学ランキング 総合評価トップ10 2016-2017
1 オックスフォード大学(イギリス)
2 カリフォルニア工科大学 (アメリカ)
3 スタンフォード大学(アメリカ)
4 ケンブリッジ大学(イギリス)
5 マサチューセッツ工科大学(アメリカ)
6 ハーバード大学 (アメリカ)
7 プリンストン大学 (アメリカ)
8 インペリアル・カレッジ・ロンドン(イギリス)
9 スイス連邦工科大学チューリッヒ校(スイス)
10 カリフォルニア大学バークレー校 (アメリカ)
10 シカゴ大学 (アメリカ)
評価基準は、「Citations」「Industry Income」「International Outlook」「Research」「Teaching」の5分野で総合評価されます。アメリカ、イギリスの大学が上位を占める中、日本の大学でランキング100位内にはいっているのは、残念ながら2大学のみでした。
東京大学が39位、京都大学が91位です。
日本版のランキングの評価基準は本家の世界大学ランキングとは異なり、「教育リソース」「教育満足度」「教育成果」「国際性」の4分野で、総合評価を行います。既存の国内の大学ランキングは入学時の学力を基本に作られていますが、THE日本版は従来とは異なる視点からのランキングとなっているのが見てとれます。
それでは、総合評価トップ10と国際性評価トップ10をご紹介。
世界大学ランキング日本版 総合評価トップ10
1 東京大学
2 東北大学
3 京都大学
4 名古屋大学
4 東京工業大学
6 大阪大学
7 九州大学
8 北海道大学
9 筑波大学
10 早稲田大学
また、分野別の「国際性」トップ10は下記の通りです。
世界大学ランキング日本版 分野別「国際性」トップ10
1 立命館アジア太平洋大学
2 大阪経済法科大学
3 東京国際大学
4 麗澤大学
5 上智大学
6 東京外国語大学
7 福岡女子大学
8 山梨学院大学
9 国際基督教大学
10 北陸大学
それでは、総合評価トップ50の多言語対応を表にしましたので、ご覧ください。
世界大学ランキング日本版 多言語対応トップ50
※ 各大学のサイトを弊社のインドネシア人スタッフのデキが評価し、コメントをつけました。参考までに、デキは日本に留学して筑波大学の大学院を卒業、日本語と英語に堪能です。
スタッフの評価をまとめてみると下記のような傾向が見てとれます。
◎:内容が充実、使いやすい、見やすい、ビザの申し込みサイトなどもある
△:使いづらい、デザインおよび情報が古い、読みづらい、日本語サイトにとんだりする
×:情報が少ない、どこに情報があるかわからない、リンク切れ、そもそも英語での授業がない
やはり、ユーザビリティと情報の充実は不可欠なようです。
まとめ
50位以内にランキングされている大学には、すべて英語サイトがありました!
ただし、弊社のスタッフコメントにもあったように、英語サイトがあってもリンク先が日本語だったり、リンクがきれているという悲しいサイトもあります・・・・・・
言語対応数を増やすことも大切なことかもしれないですが、まずは英語サイトの内容充実と更新頻度をあげることで、サイト訪問者の満足度を上げて欲しいと思います。
それでは、最後にスタッフが選んだトップ3を発表です!
1. 東北大学
2. 東京理科大学
3. 慶應義塾大学
留学生の獲得を大学が本格的に取り組んでいくのであれば、留学生に好まれるデザインだけでなく、どんな情報を留学生がもとめているかを考える必要があるようですね。
では、私が留学するなら?もしくは、わが子を留学させるなら?
大学生活が想像できるようなキャンパスライフの写真、施設の充実度が見える写真に心惹かれます。
単純かもしれないですが、ビジュアルのアピールに弱いです。
そして、オンライン申込、奨学金制度、ビザ情報、寮や大学周辺の様子や治安の問題、留学生の比率、留学生に対するサポート体制なども気になります。
地方の大学へいかせるだけでも正直親としては心配なのに、留学となれば気になることはたくさんあります。コンテンツの充実は留学生だけでなく、送り出す保護者にとっても気になるところです。
訪れたことのない国へ留学をするということはもちろん大きな決断になりますが、昔と比べると飛躍的に情報は集めやすく、世界は身近になりました。世界に目を向ければ魅力あふれる大学がたくさんある中で日本の大学を選んでもらうためには、その入り口となるサイトの充実は欠かせないものかもしれません。