フランスのインバウンド状況
多文化情報こんにちは。経営支援部の石原です。
3月からインターンとして大阪オフィスで勤務しているアントアンですが、新型コロナウィルスの感染拡大を受け、リモートワークをする事態となってしまいました。チャットやオンラインミーティングなどで連絡を取りながら、フランスのインバウンド状況についてレポートをまとめました。
新型コロナウイルスの影響で、フランスも今は観光客の姿が見られない非常事態となっています。早く状況が好転し、観光大国としての顔を取り戻してほしいです。
それではレポートをご紹介します。
こんにちは、大阪インターンのアントアンです。
私はフランス出身ですので、今回コロナウイルスの影響が出る前の、フランスのインバウンド状況を綴っていきます。
フランスについて
まず、フランスはEUの一つであり、西ヨーロッパにある国です。ご存じのように、国連で拒否権を持ち、国際舞台で重要な役割を果たしています。また、フランスと言えばお洒落なイメージもあります。
東と西南側以外、海に囲まれ、近隣諸国が7つあります。スペイン、イタリア、スイス、ドイツ、ルクセンブルグ、ベルギー、イギリスです。四季があり、気候はとても気持ち良く、寒い時も暑い時もありますが、どちらも大変ではありません。
フランスは、「フランコフォニー」と言う協会のメンバーです。世界でフランス語が出来る国を集めた協会です。
以下、そのメンバーのマップです。
1 緑:フランス語は公用語ではないが沢山の人が話す
2 青 : フランス語がその国の公用語である
(外部リンク:https://www.populationdata.net/2018/03/20/journee-internationale-de-la-francophonie-2018/)
外国人観光客について
フランスの歴史、景色、建物、習慣など、フランスに住んでいない方にとって、フランスは凄く魅力的なようです。(フランス人の自分には理由がよくわからないのですが・・・)
フランスは世界一観光客が多い国です。2016年に8300万人以上の観光客がフランスに来てくれました。
以下は2016年インバウンド観光の国籍に関する統計です。
2016年
(外部リンク:https://www.actualitix.com/pays-d-origine-des-touristes-en-france.html)
国 | 百万 | 全体の割合「%」 |
---|---|---|
イギリス | 12.2 | 13.6 |
ドイツ | 11.5 | 14.5 |
ベルギールクセンブルク | 10.8 | 12.8 |
イタリア | 7.6 | 9 |
スペイン | 6.1 | 7.3 |
米 | 3.6 | 0.7 |
中国 | 2.2 | 4.3 |
グラフを見ると分かるのは、一番多いのはヨーロッパ観光客です。「2016年 → 79%」
2018年 : 全世界観光客→ 89 400 000人 / パリ観光客→ 40 000 000人
外国人観光客にとってフランスが魅力的な理由
パリ
まず、パリは2018年4000万人の観光客が訪れ、世界で一番観光客が多い街です。
なぜなら、パリは「La ville de la lumière」、光の街と呼ばれています。街のロマンチックなイメージ、建物、美術館、エッフェル塔、カフェ、ディズニー「ヨーロッパで一番人気がある目的地」はパリの魅力です。
フランス
地理的位置と景色。近隣諸国は7つあり、四季、様々な景色や山や海などもあります。そのおかげで、観光客が沢山来てくれます。フランスの強みはそれだけでなく、田舎にもあります。フランス領土の約80%は田園です。フランス人としてあまり気にしたことがありませんでしたが、よく考えれば、ヨーロッパでフランスは一番農地がある国です。その農地によって景色が一年中変わり、そしてよく手入れされていますのでとても綺麗です。
美食やワイン
フランスの美食はとても有名で評判が良いです。「カタツムリ」や「タルタルステーキ」などは毎年何千万の観光客を集客します。
フランス料理と言うと、ワインです。「美味しいフランス料理を食べながら美味しいワインを飲もう」と思う観光客は沢山います。
ですから、毎年観光客の2400万人以上は「ボルドー」や「ブルゴーニュ」と言う街に来ます。
(外部リンク:https://www.thespruceeats.com/steak-tartare-recipe-polish-befszytk-tatarski-1135636)
(外部リンク:https://www.marmiton.org/recettes/recette_escargots-au-beurre-persille_25188.aspx)
フランスは利便性に優れている
フランスは高速道路のネットワークが発達しており、車での移動が簡単です。そのため、ヨーロッパからの観光客が訪れやすいです。
(外部リンク:http://franceautoroutes.free.fr/reseau.phpF)
48時間有効の簡易ビザを発行しています。
また、パリから20kmのシャルル・ド・ゴール空港は、アクセスしやすい空港として世界で19位にランクインしています。
フランスの鉄道システムは特有で、すべてのTGVが首都の発展を促進させるためにパリから発着しています(Centralization)。
(外部リンク:http://stervlan-mf.over-blog.com/article-trains-brest-et-paris-le-match-truque-122998898.html)
交通費、いい品質の宿泊や食事なども安く、観光客にとって高い旅行地ではありません。そして、綺麗です。
(外部リンク:https://www.airfrance.fr/FR/fr/common/travel-guide/la-montagne-en-ete.htm)
(外部リンク:https://www.rencontres-sauvages.com/la-campagne-bretonne-est-elle-la-plus-belle-campagne-francaise/)
(外部リンク:http://ermengardis.com/voyages/2013/09/21/la-france-vue-du-ciel/)
(外部リンク:https://www.parisperfect.com/blog/2019/04/cafe-terraces-in-paris/)
(外部リンク:https://www.geopolitica.ru/fr/tags/vin-bordeau)
フランスのインバウンド観光はとても魅力的にもかかわらず、フランスに来る観光客はお金をそんなに使いません。フランスの観光では、それが大きな課題になっています。
以下、観光客と収益「2016」
(外部リンク: https://www.forbes.fr/classements/lieux/tourisme-les-pays-qui-attirent-le-plus-les-voyageurs/?cn-reloaded=1 )
国 | 観光客(millions) | 収益(billions$) |
---|---|---|
フランス | 89.9 | 41.2 |
米 | 75.9 | 135 |
ドイツ | 37.5 | 89.1 |
中国 | 60.7 | 257.7 |
イギリス | 37.7 | 71.4 |
今後のフランスの課題は、観光客に旅先でより消費を促す為には、どうすれば良いのかという点になっています。