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【エクスポート・ジャパンの映画ファン発】2025年映画 おすすめランキングベスト10

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M. Yoshihara

2025年上半期映画ベスト10に続き、年末ということで2025年1年間を通してのおすすめしたい映画ベスト10をお届けします!

上半期と同じく2025年映画ベスト10をご紹介するのは、ウェブサイト事業部の映画ファン・松岡。今年映画館で見た映画は計60本、「2025年は映画の当たり年だった」と言います。例年であればベスト10入りしてただろうと感じた作品も多数、とくに10位と11位はかなり迷ったそう。

話題のアニメから、10年以上の時を経て復活したホラーシリーズまで、カテゴリーも様々となったベスト10。早速第1位からご紹介します!

☆重要なネタバレはありませんが、映画の概要をお伝えするためにそれなりに内容を書いておりますのでその点ご留意ください。

2025年映画 おすすめランキングTOP10

1位. 『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』

すべてが完璧。この一言に尽きます。

 上半期から不動の1位を守り切ったのが、大九明子監督の本作。 途中まで主人公を嫌いになりそうになるんですが、あれ、話をそういう風に持って行くの? となり、最後はもう号泣。いい意味で裏切られました。すべてのカットに意図があり、監督の計算し尽くされた演出に脱帽です。スピッツの曲も印象的に出てきて、流れるタイミングも完璧なので、スピッツファンの方にもおすすめしたいです。こんなにすごい監督だとは知らなかった。

▶『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』公式サイト

2位. 『We Live in Time この時を生きて』

難病が関わる作品ですが、泣かせるつもりでは作られておらずさらっと描かれているからこそ、二人が出会った幸せが際立ち、かえって心に訴えかけてくるものがあります。 

こちらも上半期からの不動の2位ですので詳しい説明は上半期ランキングに譲りますが、時間軸を交錯させているので若干SFっぽくも感じる作品です。『エターナル・サンシャイン』が好きな人なら間違いなくハマるはず(注:松岡は『エターナル・サンシャイン』の大ファン)。笑えるシーンも多くて、人生の愛おしさが詰まっています。

▶『We Live in Time この時を生きて』公式サイト

3位. 『ハウス・オブ・ダイナマイト』

最初から最後までずーっと緊迫してます。最終的には現実の方が怖いと思わせる、戦争サスペンス映画。

 核ミサイルの脅威に晒されたアメリカを、短時間のタイムスパンで描く群像劇。誰が撃ったかわからない。逃げる時間もない。そんな極限状態を、大統領から迎撃担当者まで複数の視点で描きます。取材に基づいたリアリティがすごすぎて、観終わった後現実が怖くなりました。

「家族に連絡したいけど、逃げる時間もないし、今起こっている事を話したところでどうにもならないし、となると、いつも通りの会話をすることになる・・」といったシーンも妙にリアルなのです。出てくる人それぞれがしっかりしていて、きちんと仕事をしているように思える。なのにこの映画のような状態になる、というのも変にリアリティがあって。

おかげで色々と嫌な心構えができました(笑)。

▶『ハウス・オブ・ダイナマイト』公式サイト

4位. 『スーパーマン』

ものすごく期待していた作品です。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガン監督の作品で、この監督がスーパーマンを撮ったらどんな感じになるのかなと楽しみにしていました。

期待通り、普通のヒーロー映画ではなくて素晴らしかった。従来のスーパーマンは一人で解決しよう、というものでしたが、今の時代のスーパーマンらしさがありました。いきなり弱点をつかれて負けるところから始まったり、一人で解決するのではなく、周りの助けを得て再起したり。AIのような敵のキャラも現代的です。

ちなみに娘(小学校低学年)と観に行ったので吹き替え版と字幕版の両方を観たのですが、個人的には字幕版の方が声のニュアンスが伝わって好みでした。

▶『スーパーマン』公式サイト

5位. 『ブラー TO THE END』

 イギリスのバンド「ブラー(Blur)」のドキュメンタリー。 上半期のランキングにも入っているのですが、こちらも1年を通しても上位に入りました。

彼らはスター気取りな部分が全くなくて、田舎で農業したりワインを作ったり、普通の生活をしているんです。ものすごく地に足のついた生活をしているんですね。その上で「そろそろ音楽やろうか」と集まってアルバムを作ったり。

ライブの様子もすごく楽しそうで、理想的でした。
ちなみにブラーのベーシストは、音楽は基本的に関係なく、ワインとチーズの生産者ということで食関連で今年の大阪万博のために来日していましたよ(笑)。

▶『ブラー TO THE END』公式サイト

6位. 『ワン・バトル・アフター・アナザー』

今年最も期待していた映画がこちら。ポール・トーマス・アンダーソン監督の作品です。去年から話題になっていて、期待以上におもしろかったです。

ダメな人間を演じるディカプリオが大好きなんです。この映画もディカプリオはダメな人間の役で、そして主役なんです。主役はだいたいデキるキャラだったり、格好よかったりするものですよね。でも、そういったキャラではないので、周りの人たちの方が活躍しているんですよ(笑)。こちらの作品を観て、自分はいかにも主人公らしいキャラではない人が主役の映画の方が好きなんだなって気づきました。

車から飛び降りるシーンで怖くて降りられない姿もいかにもダメな感じがすごく笑えました。ストーリーそのものがおもしろかったです。

▶『ワン・バトル・アフター・アナザー』公式サイト

7位. 『サブスタンス』

こちらも上半期からのランクイン。「若さへの執着」がメインになる話で、これこそネタバレ厳禁だと思うので内容については色々と話せないのですが、女性監督ならではの視点もあり、ショッキングで、話自体もものすごくおもしろくて、忘れられない一作です。 

デミ・ムーアも圧倒的でした。絵的にはグロい部分も多いのですが、おすすめできる作品です。

▶『サブスタンス』公式サイト

8位. 『無名の人生』

鈴木竜也監督がほぼ一人で作ったアニメーション作品。アニメーション作品ではあるのですが、『鬼滅の刃』のようなテイストのアニメではなく、不思議と実写的なイメージで記憶に残っている作品です。

こちらも詳しくは上半期の詳細に譲りますが、監督の人生そのものが詰まっているとも言える映画です。低予算で作られていて派手さはないのに、観てからというものずっと覚えている、印象的な映画でした。ぜひ観てみてください。

▶『無名の人生』公式サイト

9位. 『ファイナル・デッドブラッド』

『ファイナル・デスティネーション』シリーズの最新作、スプラッタ系ホラームービー。シリーズ最初の公開から25年、前作からはなんと14年ぶりです。

「あ、助かった?」と思わせてからの絶望。このドキドキ感は健在です。シリーズなので大筋はこれまでと同じですが、これまでと違う要素も入っていました。

難しいことを考えず、スカッと見られるザ・エンターテイメントです。珍しいことに劇場で最後、「ワーッ!」と拍手が起きていました。

▶『ファイナル・デッドブラッド』公式サイト

10位. 『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来』

中国発の人気シリーズ第2弾のアニメーション映画です。

アクションアニメとしては、今年はこちらがダントツ。『鬼滅の刃』などもアクションがすごいですが、それらの強豪を抑えてランクインしました。 一本のアニメ映画としての完成度がとにかく高い。絵的にも圧倒されますし、内容もかなり詰まっています。前作もすごくよかったですが、さらに上回りました。エンドクレジットを見るとわかるのですが、ディズニー映画と同じくらいの数のスタッフが関わっている作品です。

話も深く考えられているのも伝わってきました。何回も観られます。娘も「もう1回観たい」とのことだったので、2度娘と見に行きました!

▶『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来』公式サイト

映画のパンフレットを買う理由

必ず買うわけではありませんが、最初から期待している映画の場合には観る前でも買いますし、気に入った映画のパンフレットは必ず購入します。パンフレットって、本屋では買えないですしね。

作成の背景やインタビューを読むことで、作品をより多層的に楽しめるんです。例えば1位の『今日の空〜』ならロケ地の詳細が描かれていたり、8位の『無名の人生』は監督自体が作っているのでイラストもたくさんで満足度が高かったです。

1つの作品に対して楽しめる時間も長くなるので、もちろん買って失敗したなあと思うパンフレットもあるのですが、パンフレットを見ると見ないでは、違ってくるんです。

2026年の期待の映画はコレ!

さて、2026年もすぐそこです。すでに期待を寄せている映画がいくつかあるので、ご紹介します。

『ブゴニア』『センチメンタル・バリュー』『ウィキッド 永遠の約束』『レンタル・ファミリー』『ワーキングマン』『アブルプティオ 狂気人形』『ヒグマ!!』『ランニング・マン』『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』『スケッチ 描かれたモンスターたち』『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ 各駅停車劇場行き』『トゥギャザー』です!

書き出してみると結構ありましたが(笑)、このように来年も楽しみにしています。また2026年ランキングでお会いしましょう!