

アート対話型研修「他者を知り、自分を知る―対話鑑賞を通じて楽しむ多様な視点と気付き―」
2025年10月10日、社内のスタッフ計10名を対象に、アート対話型研修「他者を知り、自分を知る―対話鑑賞を通じて楽しむ多様な視点と気付き―」を開催しました。
本研修は、単なる自己理解に留まらず、アートを通じた「観察力」「創造性」「コミュニケーション力」といったビジネスのベースとなるスキルを育み、多様性への理解と他者への尊重を深めることを目的としています。
研修概要
- プログラムタイトル: 他者を知り、自分を知る―対話鑑賞を通じて楽しむ多様な視点と気付き―
- 目的: 自己理解にとどまらず、アートを通じた、「観察力」「創造性」「コミュニケーション力」などのベースを育みながら、多様性への理解や他者への尊重を深める機会
- 講師: 尾亦加代子様(Zen Japan株式会社/2022年8月〜東京国立近代美術館ガイドスタッフ)
- 参加者: 日本人、外国籍スタッフ含む10名
- 開催場所: 東京 日本橋・東京駅前周辺のパブリックアート、戸田美術館(座学は半蔵門オフィスにて実施)
Part1:東京の街が美術館に―対話鑑賞によるウォーミングアップ
午前の部(10:00〜11:40)は「対話鑑賞によるウォーミングアップ」として、日本橋および東京駅前周辺のパブリックアートを巡りました。
講師の尾亦様によるファシリテーションのもと、参加者は以下の様々な作品を前に、各々の視点や感じたことを自由に言葉にしていきました。

<鑑賞した主なパブリックアート>
- 日本橋麒麟像(Kirin Statue on Nihonbashi)
- 日本橋南詰盛況乃圖(View of Flourishing South End Nihonbashi)
- garden -b-<地層になる>(garden -b-<Becoming Strata>)
- flower
- 分割された地震動軌跡模型 I-4(Model Showing the Motion of an Earth Practice During Earthquake, Divided I-4)
- Mountain Range など計11点



国籍や文化背景の異なるメンバーが集まったことで、「作品が何に見えるか」「どう感じるか」というシンプルな問いかけに対し、普段の業務では聞くことのできない多様な解釈や視点が飛び交いました。この「正解のない対話」を通じて、他者の視点を受け入れる姿勢と、自分の考えを言語化する力が磨かれました。
Part2:対話から気づきへ―座学によるアウトプットタイム
ランチタイム(11:40〜13:00)を経て、場所を半蔵門オフィスに移し、午後の部(13:00〜15:00)では「座学によるアウトプットタイム」を実施しました。午前中の対話鑑賞で得られた「観察」「解釈」「コミュニケーション」のプロセスを振り返り、それらが日々の業務やチームビルディングにどう活かせるかを座学形式で整理しました。

参加者の声(アンケートより)
研修後には参加者アンケートを実施し、イベント全体への満足度や仕事との関連性などについてフィードバックをいただきました。
回答からは、「イベントにはどのくらい満足されましたか。」という問いに対し、高い満足度が得られたことが示されました。
特に、研修の目的である業務への応用について「ご自分の仕事との関連性や、仕事に役立つ部分はありましたか。」という項目でも、多くの参加者が「あった」と回答しました。
また、「このイベントでは、主にどのような学びがありましたか。」という問いに対しては、「他者の感じ方考え方を聞けて、認識が広がったのが新鮮でした」「新たなアートの見方 (じっくりと見ることで見つかる新たな発見)、対話することの価値」「感性を基に自由にお話しできて、コミュニケーション力だけでなく、違った意見をいくつか聞けて視野が広がった」「ビジネスでのコミュニケーションも同じで、それぞれの考え方を理解し合い、多文化を尊重することが大切だ」など、目的としていた「観察力」「創造性」「コミュニケーション力」の向上に繋がる具体的な学びが多数報告されました。
この研修は、アートを共通言語として用いることで、国籍や職種の垣根を越えた、新しいコミュニケーションと相互理解のきっかけとなったようです。当社では、今後もこのような体験型研修を通じて、組織のダイバーシティ&インクルージョンを推進してまいります。