【誰でもできるインバウンド調査】オープンソースから探る地域観光資源の価値
インバウンド誘客に向けて、地域にある観光資源が訪日旅行者からどう評価されているか把握するために役に立つツールとしてのTripAdvisorの使い方を解説します。誰でも扱える無料のオープンソースなので、活用しない手はありません。
K.Nishimura
2024年05月28日
昨年12月末に観光庁から令和3年度の予算概要が発表されました。本予算の主な項目は以下の3つです。

合計で約400億円となり、令和2年度の当初予算約680億円と比較して約40%減少しました。
やはり2019年の創設以来、我が国の観光政策の大きな財源となっていた国際観光旅客税、いわゆる出国税による税収の大幅減が大きく影響しているようです。
なおこの出国税を財源として、文化庁でも今年度までは「日本文化の魅力発信」や「文化財多言語解説整備事業」などのインバウンド関連事業に予算を割り当てていました。しかし、来年度の概算要求では「観光庁に一括計上し、予算編成課程において内容が精査される」としています。
(出典:「令和3年度文化庁概算要求の概要」)
コロナ禍で外国からの観光客受け入れ再開時期が不透明なこともあり、「デジタルマーケティング等による先進的プロモーションの実施」(75%減)や「円滑な通関等の環境整備」(85%減)、前年度では3番目に多い約82億円が割り当てられていた「円滑な出入国の環境整備」(50%減)といったインバウンド関連の事業は予算大幅カットの対象となりました。
しかしながら、「戦略的な訪日プロモーションの実施」に依然として73億円(15%減)が割り当てられているほか、「文化資源を活用したインバウンドのための環境整備」に約70億円(29%減)、「国立公園のインバウンドに向けた環境整備」に約50億円(28%減)が割り当てられ、今まで継続して行ってきたインバウンド拡大のための取り組みには、引き続き注力していこうという意思が見えます。
さらに「新たなインバウンド層の誘致のためのコンテンツ強化等」にいたっては、前年度比150%増の約22億円と、現在のコロナ禍の状況を、将来の訪日旅行客のパイを広げる機会として活かそうという狙いが見えます。
コロナ禍によって予算が削減された事業以上に目立つのが、新規に予算が割り当てられた「『新たな旅のスタイル』促進事業」と「DXの推進による観光サービスの変革と観光需要の創出」です。
前者は国内旅行を対象とした事業で、「新たな旅のスタイル」、すなわち、ワーケーションや休暇取得促進によって、長期間の滞在型旅行を促進していくことなどを目的としています。
これにより、シーズナリティ(観光旅行が特定の時期に集中すること)や、低い有休取得率に起因する旅行期間の短期化といった日本の国内旅行、ひいては日本社会にとっての長年の課題を改善することを目指しています。

後者はオンラインツアーなどのコロナ禍の状況でも行える観光商品やマーケティングチャンネル造成のほか、5G、AR・MR、ビッグデータ活用などの新たなテクノロジー活用による観光サービスの体験価値向上や、収益増加を目的とした事業です。

冒頭で述べたように、出国税による財源の不足により、観光庁の来年度予算は前年度比約40%減と、大きく削減されることとなりました。
しかもこの数字は、これまで別で計上していた文化庁のインバウンド関連事業予算も含めての数字なので、我が国で来年度のインバウンドに使用できる実際の予算はさらに削減されていることになります。
しかし訪日観光客の受け入れを再開できない状況下にあっても、オンラインを中心に引き続きプロモーションは展開され、さらに受け入れ再開後を見据えた国内の観光環境整備が進められていくでしょう。
またインバウンドだけではなく、日本人の国内旅行スタイルやワークライフバランスの変化がどれだけ進んでいくのかにも注目です。
※本記事内の図はすべて「令和3年度観光庁関係予算決定概要」より引用
インバウンド誘客に向けて、地域にある観光資源が訪日旅行者からどう評価されているか把握するために役に立つツールとしてのTripAdvisorの使い方を解説します。誰でも扱える無料のオープンソースなので、活用しない手はありません。
K.Nishimura
2024年05月28日
アクティビティ/ツアー系コンテンツ×OTAで商品をヒットさせる方法やそもそもの考え方について、以前は旅行会社に勤めていてインバウンド向けにツアー造成/OTAハンドリングを担っていた立場から、以下OTAについて解説させていただきます。
K.Nishimura
2024年01月15日
デジタルマーケティング事業部の追川です。 近年、訪日観光客が順調に伸びるにつれて、今度は訪日観光客による消費額を重視しようという考え方が高まってきました。その結果、日本政府は今後、富裕層を積極的に誘致することで、消費単価を上げていこうという方針を示しています。 しかしそんな世の中の流れの...
H. Oikawa
2022年05月11日