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春節祭、鬼追い式を味わう

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T. Fukushima

2月4日に大阪オフィスが無事に移転を終えて、燃え尽き症候群のようになっている福島です。
さて、多少呆けている福島ですが、お休みの日に春節祭と節分を味わってきました。

まず、ご存知のように春節は旧暦のお正月。中華圏では重要なイベントで、長いお休みをとって盛大にお祝いします。弊社でもローカライゼーションチームのリーダーは中国へ帰省をしていました。

そんな春節の時期に、大阪で『2017中国春節祭 in 大阪天王寺』なるものが開催されていたので、チェックしにいってきました。場所は天王寺にあるてんしばという芝生広場です。
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『2017中国春節祭 in 大阪天王寺』は日中文化交流の一環として、日中文化事業団・JC国際メディアが主催したもので、中国の屋台や、ステージでのパフォーマンス、展示販売などが用意されていました。

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そして、節分の日に八尾市久宝寺で行われた鬼追い式の様子をご紹介します。

鬼追い式とは、新しい年を迎えるにあたり、鬼を退治し無病息災を願う節分の伝統行事とされています。八尾市では「八尾天満宮」で行われる鬼追い式が有名なのですが、もう一箇所「許麻神社(こまじんじゃ)」の鬼追い式が地元の青年団のもと数年前に復活されました。
今回、私は「許麻神社(こまじんじゃ)」の鬼追い式に参加してきました。
こちらの神社では、夜の7:00と8:00の2回にわけて鬼追い式が開催され、鳥居から拝殿までを鬼たちが松明をもって、練り歩きます。しかし、そこへ鬼追い神なるヒーローが現れ、鬼たちを追い出し、人に降りかかる災いを退けるというものです。

と、上記のように文章で書くと淡々とした様子ですが、実は違うのです。
実際は、鬼が通る道にはられたロープの周囲には、観衆がわんさかおります。そこには、ちっちゃなお子さんから小学生の子どもたちが保護者に連れられてやってきています。最初は楽しそうにロープから飛び出さんばかりに「まだかなぁ。まだかなぁ。」とわくわく感ただよう子どもたち。

しかし、照明が落とされ、おどろおどろしい音楽がながれ、松明をかかげた恐ろしい形相の鬼たちが登場すると。

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さっきまでロープに張り付いていた子どもたちが、どんどん後ずさり。鬼たちは「泣く子はだれだー!」となまはげばりにおそろしいセリフをはきながら、子どもたちのほうに。

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「ぎゃー!」「きゃー!」「うわーん!」「助けてー。助けてー。」とまさに地獄のごとく泣き叫びます。私の下の子も怖がりなので、鬼が練り歩いている間ずっと強制抱っこの刑にあってしまい私にとっては拷問のようでした。

最終的には、ヒーローが鬼たちをやっつけてくれて退散、さらに櫓の上から宮司さんたちが福豆をまいてくれるので、子どもたちのテンションは通常モードに戻ります。

泣き叫ぶわが子を、さらに鬼のほうに近づけようとする悪魔のような保護者もいて、なにとぞお子さんのトラウマになりませんようにと祈らずにはいられない夜となりました。