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BSジャパン「田村淳のBusiness Basic」に高岡が出演!!

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T. Konishi

8/4、14、21の3週に渡って放送された「田村淳のBusiness Basic」
皆様はご覧になられましたか?

弊社代表高岡がゲストスピーカー(ビジネス賢者!!!)として出演しています。
あさって8/28が最終回となりますので、ぜひ皆様ご覧下さい。

収録では、MCの田村淳さんとアナウンサー、解説者、ビジネス賢者3名+外国人ゲスト7名によってインバウンド戦略についての様々なトークが繰り広げられました。
私は、当日、収録会場の「インバウンド・ジャパン2016」でトークショーを聞いてまいりましたので、その公開収録の内容から3つのテーマを取り上げてご紹介します。

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収録前楽屋での高岡。
やや緊張の様子・・でもないか?!

1つ目のテーマは「インバウンド受け入れの課題」

外国人ゲストからは日本への不満として、次のような意見が挙げられました・・

・宿などの支払いにカードが使えない!
・外国人はJ-popコンサートのチケットがとれない!
・細かい説明は不要なので、標識やチケット購入などをシンプルで分かりやすくして欲しい!

中には「おもてなし おもてなしっていう割には、優しくない!」という辛口ご意見も。

また「ムスリム対応、ベジタリアン対応のレストランやメニューが少なく不便」というご意見もありました。
先日ムスリムの方に対して誤ってベーコンを提供してしまった業者がニュースになっていましたが、
宗教の違いを踏まえた対応は改善の余地がありそうです。

さて、そのような課題に対して3賢者が出した案は・・・

「無料のサービスではなく、有料サービスのほうが、
ビジネスとして客観的なサービスができるのではないか?」

たしかに、デパートの包装など無料で受けられるサービスの中には、私も「過剰ではないか?」と感じるものが多々あります。そういったものは外国人にとってはなおさら「不要で過剰」「むしろ混乱する」サービスに感じるのかもしれません。

それならば、お金をかけて本質的なサービスを整備したほうが、「有料だけど外国人にとって優しいサービス」になるかもしれませんね。

2つ目のテーマは「伝わっている?!日本のおもてなし」

外国人ゲストからは問題点として次のような意見が挙げられました。

「“おもてなし”自体がマニュアル化されているようにみえ、融通が利かない!」

例えば、
・あるレストランでメニューのチキンをポークにアレンジするのを拒否された
・ちょっと手を切ったときにお店の方に絆創膏を頼んだところ「医薬関係品のため提供できない」と断られた
といったマニュアル化された対応をされて不自由な経験をしたことも多いようです。

一方でサービスは普通であったけれど、店主と近い距離感で食事が出来た小さな立ち飲み屋などはとても新鮮な体験だったようです。

また、日本人には既に「おもてなし」の精神は個々に備わっているのでそれをわざわざマニュアル化する必要はなく「そのままで十分」ではないか?
という意見もありました。

私達が良いと思っている”おもてなし”も、一度外国人の意見を参考にして「過度ではないか?」「本当に必要なのか?」と見直すことが必要なのかもしれません。

最後のテーマは「日本が観光立国になるには!?」

世界一の観光立国で年間8000万人もの観光客が訪れるフランスでは、観光に対して「攻めの姿勢」を貫いているようです。
その一例として、異業種の専門店が集まって観光客を呼び込む村の取組みや、景観を守る意識の高さが紹介されていました。

日本でも島根県の足立美術館は「美術館から見える裏の山まで買い取る」ということをしてまで景観を守っています。
ちなみにこの美術館は年間50万人もの外国人が訪れる人気のスポットです。

これまでもコンビニやファストフード店の看板を茶色にしたり、オリンピックに向けて電線の地中化の議論が行われて来ましたので、観光立国を目指した景観を守るための取組みは今後ますます進んでいくのではないでしょうか。

さらに、観光地を魅力的に映すため仕掛けづくりとして、
「背景にあるストーリーを知ってもらうことが重要」意見も出ました。

例えば広島はゴールデンルートから外れた町であるにもかかわらず、年間100万人の外国人が訪れています。
おそらく「原爆が落とされた町」という事実・歴史的背景が多くの人を呼び寄せるきっかけになっているのでしょう。

ジャパンガイドでも広島は閲覧数が高く、Hiroshima Peace Park(広島平和記念公園)の満足度は93%と大変高い結果です。

実際に訪れて町のストーリーをより深く知れたことで、満足度が高くなったのではないでしょうか。

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今後のインバウンド戦略では日本の歴史・文化をいかにアピールし、多くの人々に知ってもらうか?が重要になっていきます。

それと同時に、外国人が何に興味をもっているのか、その需要を早くかぎ分け、仕掛けを作っていくことも成功のキーになると感じました。

さて、28日の最終回ではどのような話題が出るでしょうか?

楽しみにお待ち下さい。