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平昌オリンピック 記念日休暇レポート

EXJカルチャー
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T. Fukushima

寒さがだいぶやわらぎつつあり、平昌オリンピックもそろそろ終盤を迎えております。

個人的には、メダルの数をやたら気にする報道にはいささか辟易しております。どちらかというと、私は選手たちの裏側や、ささえたコーチや監督とかにフォーカスした内容に興味があります。

さて、そんなオリンピックつながりで、弊社のスタッフがこの平昌オリンピック観戦に記念日休暇を利用していってきたので、すこしご紹介したいと思います。

\観戦した競技や感想など/


3連休と記念日休暇を利用して平昌オリンピックに行ってきました。テレビで見ているとわかりにくいかもしれませんが、主に3か所に会場が分かれています。KTX(日本の新幹線のような位置づけ? の鉄道)で30分程度で移動できます。
アイスホッケーやフィギュアスケートが行われたカンヌンは観光地としても栄えていますが、フリースタイルの会場になったフェニックス競技場は、KTXの駅が新設されたばかりで駅周辺に何もなく、車社会のスキーリゾート地という感じでした。

観戦した競技
■女子アイスホッケー
初戦のスウェーデン戦を観戦しましたが、おしくも1点差で敗れました。韓国人の観客も多かったですが、付近の人が一緒に日本を応援してくれたり、友好的な雰囲気でした。

■男子スロープスタイル決勝
大好きな競技でテレビでは何度も観ていましたが、生で観戦すると「こんなに速くて、こんなに高く飛ぶのか!」と大興奮でした。

■女子スロープスタイル予選
女子スロープスタイルの予選が強風のため中止になり、全員が翌日の決勝に進むことになりました。お天気自体は良かったので残念でしたが、コースが危険な状態だったそうです。
競技がなくなってしまったので、集まった応援団のためにサービスしてくれた岩淵選手と藤森選手にご挨拶と記念撮影をさせていただきました。ありがとうございました。

■女子モーグル決勝
雪が降り、風が強く、本当に寒かった夜の女子モーグル決勝。環境が過酷だったため後ろでゆっくり観戦しました。付近の方々が温かいコーヒーやお菓子をふるまってくださったり、日本人の私たちをみて「アリサ!」「アリサ!」(決勝に残った村田愛里咲選手のこと)と声をかけてくれる方、現地入りしている上村愛子さんと撮った写真を見せてくれた方もいらして、本当に寒かったですが心はあたたかでした(笑)。

■女子スロープスタイル決勝
前日に続いて風が強く、転倒者が続出でした。各国から応援団が来ていましたが、無事に最後まで降りてきた選手には全員で大きな拍手を送る一体感溢れる試合になりました。

■女子ハーフパイプ予選
寒さにも慣れてきて、最後に現地で当日券を購入して追加で観戦しました。このため招待された地元の学生さんや韓国の方に囲まれての観戦でした。地元での観戦が思い出に残って競技を始める子が現れるかもしれませんね。

平昌オリンピックの全体の感想
改善点としては、大きな荷物をもって現地入りする人の想定があまりされていなかったように思いました。現地で宿をとったので大きなスーツケースを持ってカンヌンに行ったのですが、駅のロッカーが少ないうえに一部が壊れており、預かりもできないと言われてしまいとても困りました。会場は飛行機の機内持ち込みに近い荷物の制限があるためです。インフォメーションカウンターで相談すると、その場で臨時で預かるという判断をしてくださって無事に観戦できました。開会式の翌日のことなので、その後、改善されたかもしれません。

良かった点は、上記の対応を含めボランティアや現地の方々にとても良くしていただいたことです。競技場と駅の間の宿をとったのですが間違えた場所で路線バスを待っていたようで、駅からの直通シャトルバスが「そこにいてもバスは来ない」とわざわざ止まって乗せてくれたりもしました。とても寒かったので臨機応変な対応が本当にありがたかったです。会場で一人一つまで国旗や公式マスコットグッズなどの応援グッズをもらえるのも、応援に参加して一体感を感じることができてよかったです。

三連休ということもあってか現地には日本人がたくさんいました。私と同じく、ツアーではなく日本から宿やチケットを個々に手配して来たと言う人とも何人かお会いしました 。ちなみに私は今年に入ってから航空券を買いましたが、往復2万円程度でした(LCC利用)。

また、当たり前かもしれませんが、現地に比べるとソウルはあまり盛り上がっていませんでした。食堂で「ピョンチャンにいってきた」と言ったらテレビをつけてくれましたが、我々と店のおばさん以外は誰もみていませんでした。競技にもよると思いますが…。

防寒について
寒波到来でとても寒いというニュースが1月下旬に入り、防寒対策を見直しました。自分が動くわけではないのでスキーや登山の装備があまり参考にならず、屋外でウインタースポーツの取材をしたことがあるプレスの知人、オーロラ鑑賞に行った友人などにヒアリングをして準備をしました。役に立ったものをご紹介します。

1)防寒に投資を惜しむな! 重くて身体の動きを制限するものは体力を奪われる
高級品は軽いです。軽さのためにお金を払っている感じになりますが、わずかなことで体力が落ちてしまうので投資を惜しんではいけないと思いました。私はオーロラ観測や流氷鑑賞に適したダウンをレンタルし、下半身はダウンパンツをはきましたが、軽くて暖かく非常に快適でした。また風を通さないことも非常に重要で袖口や首回りをふさぐことが体温を保つコツだと感じました。

2)肌に触れるものはウール
メリノウールの靴下が1足3000円くらいしましたが、友人に足の汗(生きているだけで多少は汗がでているということを痛感しました)すらも体を冷やすといわれていたので投資したところ、非常に快適で投資の価値があったと感じました。下着はミズノのブレスサーモウールを着込みましたが、こちらも汗で身体が冷えることがなく快適でした。

3)燃えるものを食べつづける
防寒ではないかもしれませんが、飴やチョコなどの糖分をこまめに取ると体力が落ちないように思うというアドバイスを受けて実行したところ、人生で食べたチョコの中で一番おいしかったというくらい身体にしみわたりました。極寒地(?)に行かれる方はぜひ甘いものをお持ちください。


いよいよ2020年東京オリンピックも間近にせまってきております。

今回平昌オリンピックの現地を訪れていたスタッフが書いていたように、開催国のスタッフやボランティアの方などがいかに臨機応変に対応していくかで、訪れた人たちの満足度も違ってくるのだなと思いました。

関西在住の私にはいまいち東京オリンピックの盛り上がり感がないのですが、それでもひそかに現地観戦したいなぁとは思っています。