やっちゃんの日本食文化体験記 号外です。
鮎(あゆ)と紫陽花(アジサイ)と蛍(ほたる)と梅雨(ツユ)の4つが組み合
わさると最高にロマンチックな雰囲気が演出されます。
真夏の花火大会では、喧騒と人ごみと暑さでそうはいかないのであります。
関西の某所では、ちょうどこの6月20日(土)~6月28日(日)にかけての
期間だけ紫陽花(アジサイ)と蛍の乱舞の見ごろであります。
そう、花と虫の命は短くて、咲き誇り光り輝くのは僅か1週間だけなのです・・
そして、このときを決して逃してはいけません!
先ず、午後から紫陽花(アジサイ)を愛でに散歩をするのであります。
紫陽花は、神戸市とか長崎市・下田市ほか多数の都市の花に指定されています。
それは、シーボルトが学名を“otakusa”と自分の愛妾「お滝」から命名したと伝えられている愛らしく可憐な花だからなのです。
ピンクだったり、水色だったり、濃い紫だったり・・
紫陽花の花の色は、土壌の酸性度アルカリ度で決まると言われています。
だけど、紫陽花には青酸系の毒があり、食べると中毒します。
美しいのでとつい知らずに食べた人が、毎年、過呼吸・興奮・ふらつき歩行・麻痺などを経て死亡することがあります。
ですから、料理の飾りで紫陽花(アジサイ)が皿にのせてある店がありますが、その料理人は非常識なのです。
美しいものは決して食べてはいけないのです。
「美しいものには必ず毒があります。」
そして、夕暮れから天然鮎料理をいただくのであります。
鮎は6月1日から解禁ですが、6月下旬の天然鮎はまだ小振りです。
でも小さいからこそ炭火で焼いたものも頭から食べれるのです。
暗くなってからは、蛍を見に行きます。
無数の蛍が真っ暗闇の中で乱舞している姿は圧巻です。
それは、オスの蛍の恋の乱舞であります。
すごくロマンチックです・・・幻想的であります・・・
梅雨どきなので小雨が降っていればさらに最高です。
なぜなら、相合い傘だからです。
雰囲気が二人のムードを高めてくれます。
そんな日本の6月をもっと外国の人に知ってもらいたいなあ。