2005 年にライブドアがニッポン放送株の買収を試み、テレビとネットの融合が話題になった事は未だ記憶に新しいだろう。日本ではなかなか進まないテレビとネットの融合だが、豪州ではYahoo! とMSN がそれを実現している。ninemsn は、マイクロソフト社と、チャンネル9 を運営しているPublishing & Broadcasting Limited が業務提携し、1997 年から運営しているサイト。一方、Yahoo!7 はチャンネル7を展開しているSeven Network 社と、米Yahoo!Inc. が共同出資して2006 年より運営を開始している。両サイトにおける共通点は、他の国・言語向けのYahoo! 及びMSN と比べてトップページのデザインや構成などが大きく異なることだ。例えば、Yahoo!7 では、トップページで常にチャンネル7 の番組・ニュースリソースが取り扱われており、使用色も他Yahoo! サイトは水色がメインカラーだが、Yahoo!7 ではSeven Network 社のコーポレートカラーである赤を取り入れている。一日に多くの人の目に触れるポータルサイトに番組の情報を発信する事で、視聴率に貢献するように思えるが、どうやらそう簡単にはいかないらしい。2006 年度の豪州のポータルサイトの占有率は、Google が65%、次いでYahoo!7 の16%、ninemsn の14% となっている。Google が2002 年に豪州で展開される以前はninemsn が38%、Yahoo! Australia が26% という構成だった。チャンネル占有率においては、豪州では5局が展開されているが、2000 年以降チャンネル9 が常に29% 台でトップ、チャンネル7 は2000 年以降の平均が26% だが、波がある。2006 年の占有率が過去最高の27.8%とは言え、Yahoo!7 の開始と関連づけるにはまだ早い。数字から明白なメリットを確認できないものの、今年に入りチャンネル10 がGoogle とのパートナーシップに意欲を見せており、今後も豪州ではテレビ局とポータルサイトの提携が続くだろう。
*チャンネル7 はバラエティー、ドラマに強く、日本で例えるとフジテレビ。チャンネル9 はスポーツ、ニュースに強く、日本テレビ的存在。チャンネル10 は3 番手で映画の視聴率が好調。