韓国のデジタルサイネージ業界について業界誌の記事や、知人の噂で「どうやらすごいらしい」というのを何度か耳にしていたのですが、今回GWに訪れる機会がありまして、その実情を目の当たりにしてまいりました。いやあ、これは噂通り「本当にすごい」の一言でした。


デジタルビュー 
地下鉄のホームに設置された巨大なこちらは、「デジタルビュー」と言います。周辺地図や乗り換え情報、出口情報は勿論、乗り継ぎバス、病院、ショッピング情報に観光情報もクリック一つで住所から電話番号までと詳細に示してくれます。日本では看板やリーフレット、ポスターとそれぞれ別々のメディアになっているものが手軽に、また多言語化された情報にて閲覧する事が可能です。地図が苦手な人にも、ツーリストにとっても非常に便利なサーチ端末です。制作はFinger Touch社という韓国のデジタルサイネージ界を引っ張る老舗が運営しているそうです。そこに韓国第2位のポータルサイトDaum(ダウム, 다음)、日本のソフトバンク クリエイティブがパートナーとして開発に加わっているとの事。便利なはずです。同社の製品は地下鉄の他に、空港などにも設置されています。


電車内のビジョン
電車内のドア上に配置されたもの。日本では「トレインチャンネル(CMやニュース・天気予報などを表示するディスプレイ)」「トレインビジョン(路線図の表示・乗り換え案内・到着ホーム案内・遅延情報などを表示するディスプレイ)」などと呼ばれているアレです。日本では二つが別々で配置されていますが、韓国ではこの二つが合体した一つのビジョンが配置されています。サインも非常にわかりやすくデザインされており、乗り換えや所用時間など、韓国語が出来なくてもビジュアル一つですぐに理解する事が可能です。


u-seoul(ユビキタス・ソウル)プロジェクトの先端メディアボード
こちらはソウル市の推進しているu-seoul(ユビキタス・ソウル)プロジェクトの一環で清渓川、仁寺洞、ソウルの森公園に設置されています。文化・観光、食べ物、交通などに関連する多様なコンテンツを多言語で見る事が出来るので、外国人観光客の道案内にもなっています。そして、面白いのが友人や恋人、家族などと動画を撮影し、それを使って自分だけのフォトアルバムを制作して、自分の電子メールに送ることが出来ます。すごい!


その他にも街のいたる所でデジタルサイネージの端末に出会いました。どうやら背景には韓国政府や各市町村が推進している「ユビキタスシティ」計画があるようです。この計画とは、ユビキタス・コンピューティングを利用して国内の都市における主要なサービスのデジタル化により、市内サービス、小売店や住宅へのデジタル制御およびコミュニケーションを、自動化し供給することを目的としているそうです。韓国に赴いた際は、是非これらのビジョンを体験してみてはいかがでしょうか。