エクスポート・ジャパンは今年の4月20日で16周年を迎えました。
弊社の経営理念は、「ビジネスを通じて多文化共生社会に貢献する」ことです。その理念の下、この16年間で弊社のスタッフも多種多様な個性あふれる面々となってきました。

現在のエクスポート・ジャパン


弊社では日本人スタッフのほかに、スイス(取締役)、フランス、中国、スペイン、インドネシア出身の外国籍スタッフが在籍。また、8月まではフランス人インターンが4名大阪オフィスに常駐しております。

それぞれが与えられたポジションで、試行錯誤しながらもより良いサービスを提供できるように日々切磋琢磨しております。

子育て中の女性スタッフ


そんなスタッフの中で、育児と仕事を両立しながら働く女性スタッフに今回はスポットをあてたいと思います。

現在、お子さんがいる女性スタッフは全部で6名。
それぞれが自分にあった働き方を選択しています。すべての女性スタッフが現在の働き方に満足してい るのかどうかはわかりません。ただ、ご自身のライフステージにあわせた勤務体系を選択できるようになったことは、大きな変化だと思っています。

現在お子さんのいらっしゃる女性スタッフの勤務体系は下記の通りです。

フルタイム       1名
ショートタイム      1名
ショートタイム+在宅勤務 2名
パートタイム      2名

職種によっては在宅勤務が困難だったり、フルタイムでないと対応できない職種の方もいらっしゃいま す。また、ご自身がショートタイムや在宅勤務を希望しても、会社から許可がもらえるのかどうかは、 個々の能力や会社の状況にもよります。

しかし、ご存知のように、昨今の有能な人材の奪い合いや、少子高齢化社会における労働力の減少は、待ったなしの状況。様々な事情を抱えながらもそれぞれの能力を生かして働き続けられる環境を整えていくことは、今後どの会社でも必要になってくるのではないでしょうか?

それでは、弊社のショートタイム勤務をしているスタッフに5つの質問をしてみました。
その回答からショートタイムの実情を、3回に渡ってさぐってみたいと思います。

ショートタイム勤務者の声 呂 総子
(webディレクター兼デザイナー 3歳男子のママ 在宅勤務4日+オフィス勤務1日)


1 時短勤務+在宅勤務ができてよかったですか?理由は?

はい、良かったです。「色々な意味での余裕ができたこと」育休から復帰した当初も、10時~17時勤務と時短でしたが、通勤時間が長くお迎えの時間に間に合わせるために常にいつでも走っていました。

また、自宅で子どもを寝かしつけてから、夜中に作業したりすることも多く、非常にきつかったです。それに比べると、随分と余裕が生まれ、全ての人に優しく接することが出来るようになりました、笑。

在宅の良さ1つ目は、
■ 子どもの発熱などの緊急時にすぐ対応できる
しょっちゅうあることではないですが、「何かあってもすぐ駆けつけられる」という安心感につながり、子どもも親も精神的に安定しました。

そして、2つ目は、
■ 通勤時間の短縮により、作業効率がアップした
通勤に往復で合計約3時間かかっていましたが、それらを仕事の時間に充てることが出来るので、逆に作業効率が上がりました。また、プライベートでは、子どもと触れ合える時間が増え、家事にあたる時間も確保できるようになり、ご飯を手作りできるようになりました。

2 フルタイムの方に対して、肩身がせまいと感じることがありますか?理由は?

10時~17時の会社勤務の時に肩身が狭いと感じていました。ディレクターをしていたのですが、残業もできず、子どもの体調不良でしょっちゅうお休みをしていたので・・・。私の代わりに、優秀なフルタイムのディレクターを雇ってもらった方が皆さんにとっても良いのではと強く思い、一旦退職してしまいました。
(※ 呂は一旦退職後に、時短制度+在宅制度が会社に導入されたため、復職をされました。)

現在は、1で答えたとおり、余裕もでき、作業の効率化を意識しながら業務をこなし、さらには職種も変えてもらったので、肩身の狭さは少し解消されました。ただ、私へ仕事を依頼する社内のスタッフへの負担が大きいのではないかな?と悩むことはよくあります。

3 育児と仕事の両立は大変ですか?フルタイムだと続けるのは困難だと思われますか?

今は時短&在宅にしてもらえたことで、そこまで大変ではなくなりました。育児の悩みはつきないですが、それは両立の問題ではないですね、笑。

フルタイムに関しては、私自身はやはり困難だと思います。ただ、フルタイムでバリバリ働いているママ友も実際にはいるので、職種や本人の性格にもよるかなと思います。

4 働くことは自分にとってどんなメリットがありますか?

社会貢献できる貴重な時間であり、自分の存在意義を確認させてもらっていると思っています。自分に与えられるお仕事があるということ自体が幸せです。また、育児から完全に仕事脳へ切り替えられるのも、私にとってはメリットです。

ずっと子供と一緒にいることよりも、「量よりも質」と考えて、仕事と育児にメリハリをもたせ、短い時間にぎゅっと濃く(笑)、子どもと接することで子どもへの愛情が深くなる気がします。

5 ショートタイム勤務だからこそ工夫していることなどありますか?

<時短に対する工夫>
・作業の効率化。
・時間を常に意識する(集中しすぎるのを防ぐ)。
・自分の体調管理。

<在宅に対する工夫>
・仕事の時間と家庭の時間をうまく切り替える。
・スキルアップや情報収集の時間を持つように意識する。
・コミュニケーションを大事にする。
・困りごとは抱え込まずにすぐ相談する。
・運動不足の解消。
・家庭の電力や消耗品の節約。

呂さんのインタビューを終えて


弊社では、呂が初めての時短勤務+在宅勤務制度利用者でした。
実は、勤務制度の実際の運用までには、会社側としても紆余曲折ありました。

もともと弊社における勤務形態は、フルタイム正社員、もしくはパートタイム社員という二者択一。
しかし、会社としては育児との両立がはかれないという理由だけで、優秀なスタッフが離職にいたるケースをなんとか止めたいという思いがありました。

そのためには、一緒に働くスタッフからの意見も尊重しながら、どこかに打開策を見つける必要に迫られたわけです。それが、呂さんの場合、時短勤務と在宅勤務を掛け合わせた働き方でした。もちろん、周囲の協力なしには制度導入は非常に困難でしたが、最終的にはなんとか着地点を見つけられたことは、制度導入に関わってきた私個人にとっては、本当に良かったと思っています。

呂の回答の中であった「余裕が生まれ、全ての人に優しく接することが出来るようになりました、笑。」というセリフ。これは、大げさなものではありません。退勤後にいつも走りながらお子さんをお迎えに行き、夜中まで自宅で作業する姿。人に優しくなれなくなって当たり前ではないでしょうか?

残念ながら、結局、そのような状況に耐えられず離職するケースは世の中に少なくないはずです。しかし、周囲の理解、協力、本人の努力があれば、すこしずつ課題は解消され、より良い職場環境になっていくような気がします。
「全ての人に優しく接することが出来るようになりました」、とても印象的な言葉ですね。

次回は、2人目出産後、育休から復帰するにあたり、悩みに悩んで「時短オフィス勤務4日+在宅勤務1日」という勤務形態を選択されたKさんの事例をご紹介する予定です。