エクスポート・ジャパンのWebサイトローカリゼーションでは、翻訳後のテキストが最終的にウェブページになった段階で、ターゲット言語のネイティブスピーカーから見て自然かどうかの最終確認を行います。

今回はその一例として、Webサイトを中国語に翻訳(ローカライズ)した場合のポイントを挙げたいと思います。

以前の投稿でも紹介した通り、弊社では、中国の国家基準と現地翻訳業界の慣習を元に、独自の中国語ウェブ翻訳スタイルガイドを策定し、こちらに沿って品質の管理をしています。

同じ漢字圏でも、中国語と日本語はその正書法に違いがありますが、日本語でも送り仮名を間違えただけで文章全体の印象が格段に悪くなってしまうことがありますよね。テキストを完璧に訳しても、句読点や符号、スペース等の取り方ひとつでプロフェッショナルさに欠けるサイトが出来てしまっては大変もったいないのです。

中国語翻訳の際に知っておいたら混乱せずに済むティップスのひとつとして、今回は2種類の読点(「、」と「,」)に関する問題を取り上げます。

中国語翻訳文の中で、2種類の読点「、」「,」をご覧になったことがある方がいらっしゃると思います。タイプミスかと思って日本語で見慣れた「、」に統一してしまいそうになるところですが、実は中国語では「、(顿号)」と「,(逗号)」を使い分けているのです。

日本語 中国語 説明
文章の意味の切れ目に使用する。
並列や列挙の際に使用する。
  • 文章を読みやすくするために使用する読点「、」は、中国語では「,」(コンマ)に相当します。
  • 日本語 現在の京都は日本で第七の大都市で、人口は140万人です。
    中国語 现在的京都是日本第七大城市,拥有140万人口。

  • 中国語でも「、」を使用しますが、意味の句切れではなく、複数のものを並列する際に使用します。並列を示す際、日本語では「・」もしくは並列する単語の階層によって「・」「、」を使い分けることがありますが、中国語で「・」は使用しません。
  • 中国語 (正)東京、京都、大阪
    (誤)東京・京都・大阪

以下に、日中間で使用読点が違うことがよくわかる例文を挙げます。

日本語 日本では、主殿は「金堂」・「本堂」・「仏殿」・「阿弥陀堂」または「法堂」と呼ばれています。仏像などは、主殿に陳列されます。
中国語 在日本,主殿也经常被叫做”金堂”、”本堂”、”佛殿”、”阿弥陀堂”或”法堂”。佛像等,被陈列在主殿。

上記のとおり、ご納品後のファイルに「、」と「,」が混じっていても、読点のミスではありませんのでご安心ください!(^^)v

今後も、中国語翻訳に関するティップスについて、随時アップしていきますのでご参考になれば幸いです。