ウェブ翻訳ですが、ちょっとだけのミスでも専門性が疑われます。残念ながら今まで拝見した日本企業の中国語ウェブサイト、完璧なものがそれほどありませんでした。

今まで培った翻訳経験から、中国語ウェブ翻訳の質が高くない理由は、すべて「金・人・文化」に尽きると思います、以下私見ですが、ご参考になれれば幸いです。

1. コスト削減の災い

・自動翻訳
コストダウンのために、Google自動翻訳を訳した日本語サイトをそのまま、多言語ウェブサイトとして利用する企業もあります。自動翻訳はまだまだレベルが低いので、ある程度、意味は通じますが、たまに恐ろしいミスが出てくる可能性もあります。

・オンライン翻訳
オンライン翻訳はスピーディで、コスト・パフォーマンスが高いというメリットがあります。一方直接翻訳者とやりとりができないので、翻訳依頼する側の要望を伝えにくいです。その上、毎回同じ翻訳者が対応してくれるわけではないので、統一性にも問題が残ります。

2. 人為的なミス

・自分のミスが発見しにくい
自分のミスはなかなか、見つかりにくいものです、どんなに経験のある翻訳者でも、プルーフが必須です。プロの翻訳でも、最低2人以上、3回繰り返しチェックが必要です。修正にも種類があって、文法的な間違いから翻訳者の好みといった程度のものまで様々あります。それを一人の翻訳者、チェッカーが担当すると、その人の主観に左右されてしまいます。そうではなく、翻訳もチェックもチームとなってやることが望ましいです。

・日中翻訳品質の違い
日本語を翻訳する際に、中国現地の翻訳会社や支社に任せるケースが多いようですが、納品された翻訳も現地レベルになりがちです。

・素人に任せきる
中国人が誰でもきれいな文章を書けるとは限らないので、素人に頼んでしまった場合、直訳、文体のまとまりがないサイトになってしまう危険があります。

・原稿の問題
日本語原稿には、連絡先として日本の無料電話を掲載したり、日本のことを述べるとき「国内」を使ったりしていることがあります。そのまま言葉の意味だけを訳すのではなく、中国ユーザーの立場に立って、翻訳を組み立てる必要があります。

3. 文化の違い

文化の違いも考えながら翻訳を進めないといけません。たとえば、ある製品で「ごみ分別収集がしやすい」をアピールしたい場合、中国では普段ごみを分別収集していないので、翻訳するときに文化の違いにも配慮すべきです。